菅義偉氏、野田佳彦氏の指摘に「私自身も大事だと思っている」 財政健全化で「かみ合った」新旧首相

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「骨太の方針」にPB黒字化について書き込むことが「責任ある態度」

   野田氏は菅氏の答弁について「財政の健全化については必要だという認識は示された」と一定の評価をする一方で、施政方針演説でPB黒字化の言及がなかったことについて「残念なこと」だと指摘。さらに野田氏は、菅氏を議長とする経済財政諮問会議が21年6月ごろにまとめる経済財政の運営方針「骨太の方針」で、財政健全化の方針について盛り込むべきだと主張。25年度のPB黒字化は「無理だと思う」とした上で、

「具体的に、大甘な見通しじゃなくて、きちっとした財政健全化の道筋を示すために、何年度までに黒字化する、ということをしっかり掲げることが、責任ある態度だと思う」

などとして、「骨太の方針」のPB黒字化について書き込むべきだと繰り返し求めた。

   菅氏が

「2025年度の目標達成を目指して、経済財政運営を進めていくというのは当然のこと。ただ、その上で、骨太の方針を策定するから、その際には議論していく。そして議論していくということは、当然、今の状況の中で方向性を示していく形になるだろう」

などと答弁すると、野田氏は納得した様子で

「意志があるかを確認したかった。別に何年度までにどうの、という数字の話は議論して精査した方がいいと思うが、方向性として示すか示さないかということは、議長(菅氏)の意志があって然るべきだと思ってお尋ねをした」

と収めていた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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