プロ野球・阪神タイガースの藤浪晋太郎投手が2021年2月15日に自身のインスタグラムのストーリーズ機能で、ユーザーからの質問に答えた。
藤浪投手は20年春に新型コロナウイルスに感染。当時「しんどい」と感じたことを聞かれると「隔離生活と差別」だったと答えた。
巨人・声出し騒動には「むしろセンスあるやん」
前日にはインスタグラムのストーリーズ機能を通じ、90問近くの質問に答えた藤浪投手。インターネット掲示板「5ちゃんねる」内の「なんでも実況J」(なんJ)に関する豊富な知識を披露したことでも話題になった。15日も「練習おわたので、ちょっとだけ質問答えよかな」と連日の「藤浪質問会」開催を宣言。再び多くの質問が寄せられることとなった。
前日はユーザーが抱える生活上の「悩み」に対してアドバイスを送るなどしていたが、この日も「車はオートマチックかマニュアルか」との問いに「オートマっす」、「映画は見るか」との問いに「たまに見ますよ!最近見たのはバイオレット・エヴァーガーデン」と答えるなど、野球とは関係ない質問にも返事を寄せた。
そうした中、「巨人の藤浪さんをいじった円陣についてどう思いますか?」との質問が飛んだ。これは昨年8月5日の巨人対阪神戦の試合前に行われた円陣で、「声出し役」を務めた巨人・北村拓己選手が、藤浪投手の制球力を揶揄するような言葉を使っていたというもの。巨人はこの時の動画を公式ツイッターに投稿していたが、批判を受け削除・謝罪している。
この問いに対し藤浪投手は「別に騒がんでもよくね?と俺は思った笑」。さらに「むしろセンスあるやん笑」と寛容な姿勢を示した。
医療従事者への感謝も
新型コロナウイルスについての質問も出た。藤浪投手は20年3月下旬に同僚2選手とともにコロナ感染が判明した。3選手は3月中旬に女性との会食に参加。その場にいた複数の女性もコロナに感染していた。退院後の4月下旬には自身の行動が「軽率だった」として、反省の弁を口にした。
「コロナの時に1番しんどかったこと」を聞かれると、藤浪投手は「隔離生活と差別ですかね?」と回答。具体的なエピソードとして「(コロナに)かかった後は、コンビニに行ってるだけでも球団にクレームとか来てました...笑」とした。
その後、「医療・福祉の仕事をしている」というユーザーから「気合いが入る一言」をお願いされた藤浪投手。「毎日毎日、本当にお疲れ様です」とねぎらった上で、次のように語った。
「(コロナに)かかった自分が言うのもなんですが...この世の中を支えて下さっているのはあなた達です!実際、僕自身も入院中は落ち込んでいましたが、医療関係の方々にすごく励まされ あなた達のおかげでこうして無事に野球ができています。私が日本を救ってるんだ!と言う誇りを持っていただければと思います!」(原文ママ)
最初は「ちょっとだけ質問答えよかな」と語っていたが、この日は50問以上の質問に回答。旺盛なサービス精神を見せた。