「火中の栗を拾う勇気がある人は...」
その一方で新会長が有力視されるのが橋本五輪相だ。元スピードスケートの五輪メダリストであり、政界と太いパイプを持つことから次期会長候補として注目を集めている。そして政界からは安倍前首相も新会長候補としてその名が浮上している。元JOC職員の春日良一氏(65)は2021年2月14日放送の「サンデージャポン」(TBS系)に出演し、安倍前首相を次期会長に予想している。
春日氏は番組で、「今回のオリンピックは政治一色だというのが分かって来てしまっていて、政治とは切り離せないなと。そういうなかで後継者を選ぶのは、能力とかそういうことで選ぶということではない」と持論を展開し、「誰もこのポジションはやりたくない。火中の栗を拾う勇気がある人は誰でしょうという話。その中で森さんも政局もOKといったら、安倍さんしかいません」と言及した。
前出の関係者は「森会長の女性蔑視発言のイメージを払拭するには、新会長は安倍さんより小谷さんが良いと思います。今回の人事に関しては世界に向けて新しい一歩を踏み出すという姿勢を見せなければなりません。報道では橋本さんの名も出ていますが、現場で推す声はあまり聞こえません。とにかく一刻も早く新体制を整えて、オリンピックに向けて準備を進めていきたい」と話した。