東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長後任人事を巡る問題が混迷している。
同委員会の森喜朗会長(83)が「女性蔑視発言」で引責辞任を表明したことを受けて、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)が後任を受ける意向を示しながらも一転して辞退。後任人事に関しては橋本聖子五輪相(56)をはじめとし、小谷実可子氏(54)、室伏広治氏(46)、鈴木大地氏(53)らの名が挙がり、安倍晋三前首相(66)の名も浮上している。
「国際舞台で通用する人物だと思います」
森会長の後任人事を巡って大きく揺れる組織委員会。森会長の後任に関して、ここまで元アスリートを中心に複数人の男女が候補として浮上しているが、現場は今回の会長人事に関してどのような反応を示しているのか。J-CASTニュース編集部は組織委員会関係者に話を聞いた。
組織委員会関係者のひとりは「小谷さんが適任だと思います。アスリートとしての実績は十分ですし、英語も堪能ですし国際舞台で通用する人物だと思います。交渉事などこれから色々なことが発生してくると思うが、実務的なことは周囲がきちんとサポートすればよいこと。小谷さんこそ組織委員会の新たな『顔』としてふさわしいと思います」と小谷氏を強く推した。
小谷氏はシンクロナイズド・スイミング(現アーティスティックスイミング)の五輪メダリストで、現役引退後はJOC関連の役職を歴任し、アマチュアスポーツ振興に尽力してきた。
語学力があることから国際オリンピック委員会(IOC)の委員らとのコミュケーションも問題ないとみられる。森会長と比べると年齢的に大幅に若返ることになり、ニューリーダーとしての資質は十分にあるだろう。