カメラやムエタイが特技の向井康二は、関西ジャニーズJr.での下積みを経てSnow Manに加わった苦労人でもある。向井の明るさはグループにアクセントをもたらしており、追加加入の効果は抜群のようだ。
入所14年目でSnow Manに合流、デビュー果たす
いつも明るくSnow Manを盛り上げる向井康二は、1994年生まれの26歳。趣味であるカメラを活かして、雑誌『アサヒカメラ』では2020年7月号まで、『AERA』では今もなお連載を持っている。Johnny's web内のブログ『すの日常』でも新しいカメラやレンズの話を度々しており、自分の写真やメンバーたちのふとした瞬間の写真も掲載。彼ならではのセンスを味わうことができる。
そんな向井の母親はタイ人で、幼少期からムエタイを習っていた。ジャニーズ事務所に入所したのも、ムエタイのジムに飾ってあった向井の写真を見たジャニー喜多川氏からスカウトされたことがきっかけだ。2006年にジャニーズ事務所に入所した後は、「ムエタイ向井ブラザーズ」というユニットを実兄と結成。その後もいくつかのグループを組んで活動してきた。その中には現King & Prince・平野紫耀もメンバーだった「Kin Kan」というグループも。同じくKing & Prince・永瀬廉、なにわ男子・西畑大吾、大西流星による「なにわ皇子」というグループとともに、関西ジャニーズJr.の中でも人気を博していた。
各グループが事実上の解散になってしまった後は、関西ジャニーズJr.の中でも年長者としてメンバーたちをMCなどでまとめていたが、19年1月にSnow Manの新メンバーに抜擢。デビューへの切符を掴むこととなった。
今ではすっかりなじんだ様子
向井の加入当時に放送された『RIDE ON TIME?時が奏でるリアルストーリー?』では、Snow Manに遅れて加入することへの前向きな決意や、加入後の葛藤が描かれていた。これまでと勝手が違うことに向井も戸惑いがあっただろう。だが、本人の努力と既存メンバーたちのサポートがあって、今では伸び伸びと活躍している。例えば、20年12月18日放送の『RIDE ON TIME Season3』では、深澤辰哉が向井にダンスをレクチャーするシーンがあった。
約2年前の『RIDE ON TIME~時が奏でるリアルストーリー~』の時は、深澤がやや気を使いながら向井にレクチャーしていたのだが、この2年間で何でも言い合える関係性になったことが伝わってきた。
さらに、向井といえば関西出身ならではの明るさが特徴だ。MCやトークで盛り上げてくれることはもちろん、メンバーの笑顔も日に日に増えている。一方で「寂しがり屋」「かまってあげないといじける」「甘えたがり」とメンバーから言われるほど繊細な一面の持ち主でもある。YouTubeにアップされている様々な動画で向井に注目してみてほしい。メンバーにくっついている、可愛らしい向井の姿を見ることができる。このギャップも彼の魅力の一つだろう。
いつも明るく場を盛り上げているが、実は甘えたがりで繊細な面を持つ向井。そんな可愛らしい面もありつつ、パフォーマンス時はビシッとキメるアイドルとしてのクールさもしっかり持っている。知れば知るほど、向井のバランスの良さにハマっていくはずだ。
高橋梓
フリーライター。アイドルやアーティストのコラム、インタビュー、ライブレポートなどをメインに執筆中。歌とアニメとレモンサワーが好き。
Twitter:@azumaMIC