元モーニング娘。の鞘師里保さんがパーソナリティーを務める「鞘師里保と〇〇と」(MBSラジオ)に、Perfumeの「のっち」こと大本彩乃さんが2021年2月6日にゲスト出演し、13日にも登場が予定されている。
ともにアクターズスクール広島出身で、のっちさんが先輩、鞘師さんが後輩という間柄になる2人のトークはリスナーを喜ばせている。13日23時30分から放送される後半を前に、エピソードを振り返る。
12年前のPerfumeの「里帰り」
広島市の芸能スクール・アクターズスクール広島は芸能界に多くのタレントを輩出してきた。Perfumeの3人は2000年の開設とともに入所した1期生、鞘師さんは04年入所の12期生にあたる。Perfumeのメジャーデビューは05年、鞘師さんがモーニング娘。に加入したのが11年と、Perfumeが先輩格にあたる。
21年2月6日放送回で冒頭にいきなり「こんじゃんわ」とのっちさんが噛んでしまって2人で大爆笑したように、和やかな空気で番組は始まった。
「お会いするのは5年以上ぶり」(鞘師さん)という関係ながら、「ついに広島からモー娘。が出たか!と(中略)この鞘師って子はすごいな抜群だなとパフォーマンスに惚れて」(のっちさん)、「お姉ちゃんみたいな感じで思ってました」(鞘師さん)と互いに何となく意識し合っていたようだ。
同郷らしく広島時代のトークで盛り上がりつつ、ブレーク後間もない頃のPerfumeの「里帰り」エピソードになる。これは2009年にNHKで放送された番組「Perfume 20歳の挑戦 ~Dream Fighter~」で、アクターズスクール広島を訪れたPerfumeを在校生が歓迎し、3人の前で「ポリリズム」を踊ってみせる。その時に鞘師さんが取材陣からカメラを向けられていた。「(スクールは)お祭り騒ぎでした」(鞘師さん)と嬉しそうに当時を思い出す鞘師さんに、のっちさんも
「Perfumeがまだ本当に認められてるわけではない状態でスクールに帰ったから、半信半疑な気持ちでいたのはすごく覚えてて、本当に憧れてくれてたっていうのを当時の自分に教えてあげたい」
と素直に喜んでいた。
にじむそれぞれの「プロ目線」
フィールドは違えど歌・ダンスのパフォーマンスを保ってきた2人のプロ目線も伝わるやりとりも。今なおステージ上でパフォーマンスを保ち続けるコツをリスナーから聞かれたのっちさんは「疲れやすくなったけど、上手い力の抜け方も覚えてきた。ここは力が抜けて、ここはバキっと決めて、とバランス取れるようになってきて」と話す。
一方、鞘師さんに踊ってほしいPerfumeの曲という話題になると、のっちさんは「edge」を推す。「バキバキに硬く踊る曲で、めちゃくちゃクールなのを力強く踊ってみてほしい」と話す一方、鞘師さんは
「ユーロビートというかユラっと踊れるような曲でもあるなと思うんですけど、それをバキバキ踊るっていうのが格好いいなと思うんですよね」
「曲の感じとダンスのアンバランスな調和が、やってみたいなと思いました」
と答えてそれぞれのアーティストとしての感覚を見せた。モーニング娘。時代に鞘師さんがテレビ番組の企画で小田さくらさん・石田亜佑美さんと踊ったことがある「Cling Cling」のパフォーマンスも、鞘師さんは踊ってみて「3人でも多少なりとも背格好が異なったりするので、高さとか角度とか...やっぱ大変だなって思いました」と振り返るなど、フランクなトークの中にプロ目線がにじむ。
一方で、のっちさんはPerfumeとして続けてこられた3人の関係を「優しい。悪いところも許容できる関係性」「誰も『終わりにしよう』って言わないで、続けようって決断を続けてたから」と回顧していた。ファンにとっては少しも聞き逃せないようなアーティストとしての意識や、微笑ましい思い出話で盛り上がった前半回。広島から世界に巣立った2人は、2月13日放送回もどんなトークを繰り広げるのだろうか。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)