決済インフラとして定着するか、時代のあだ花になるか
ファミペイはファミマにとってデジタル戦略の中核であり、販売促進のツールに利用するだけではなく、購買データを活用した新ビジネスにも乗り出そうとしている。そのためにもFamiPay決済をファミマ以外の店舗でも積極的に使ってもらおうとしており、「半額還元」のキャンペーンもそのためだった。しかし、トラブルによって裏目に出て、決済インフラとしての信頼性を損ねてしまった。
1月23日には、KDDIのスマホ決済「auPAY」が一時使えなくなるトラブルも起きていた。この日はキャンペーン実施日であったため、ファミペイと同様に利用数が大幅に増え、システムが耐えきれなかった模様だ。各社はキャンペーンを実施して利用者を囲い込もうとしているが、思い切ったキャンペーンを打つと利用数が急増してシステムに負荷がかかり、結果として不具合が起きれば利用者にそっぽを向かれかねない。決済インフラとして定着するか、時代のあだ花になるか。スマホ決済は岐路に立っている。