関東人「緊急事態宣言で終電が早くなった!」→関西の終電時間と比べてみたら...

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   緊急事態宣言や国土交通省の要請などにより、首都圏や関東圏を走るJR、地下鉄や私鉄は終電の繰り上げを実施した。

   繰り上げられた関東圏の終電時間を、現行の関西私鉄の終電時間と比較するとどうなるのだろうか。関西在住の目線で調査した。

  • JR東海道本線も終電の繰り上げ対象に
    JR東海道本線も終電の繰り上げ対象に
  • 現在のところ、関西私鉄では緊急事態宣言に伴う終電の繰り上げは実施していない。
    現在のところ、関西私鉄では緊急事態宣言に伴う終電の繰り上げは実施していない。
  • JR東海道本線も終電の繰り上げ対象に
  • 現在のところ、関西私鉄では緊急事態宣言に伴う終電の繰り上げは実施していない。

軒並み終電を繰り上げ

   2021年1月20日から緊急事態宣言や国土交通省の発出などにより、首都圏や関東圏を走るJRや私鉄、地下鉄が終電の繰り上げに踏み切った。

   JR東日本では首都圏を走る11線区が繰り上げの対象となった。山手線外回り(平日)では大崎~池袋駅間が19分程度、池袋~品川駅間が14分程度、同線内回り(平日)では池袋~大崎駅間が28分程度も繰り上がった。東海道本線下り(平日)では東京発小田原行き最終列車は23時54分発(東京発)から23時39分発となった。

   終電繰り上げの波は中小私鉄にも及び、観光客輸送で知られる江ノ島電鉄や箱根登山鉄道でも行われている。一方、大宮を起点とする埼玉新都市交通(ニューシャトル)や千葉市中心地を走る千葉都市モノレールは終電繰り上げを実施しないことを発表している。

それでも関東私鉄の終電は遅い

   関西在住の人間からすると、今回の終電繰り上げにより、関東私鉄と関西私鉄の差が気になるところだ。東京~横浜間を結ぶ東急東横線と大阪~神戸間を結ぶ阪急神戸本線で終電の発車時刻(平日)を比較した。

   1月20日以降、東急東横線では渋谷発横浜行き終電の発車時刻は24時7分(渋谷発)となり、12分繰り上がった。渋谷発武蔵小杉行き終電の発車時刻は24時31分(渋谷発)となり、11分繰り上がっている。

   阪急神戸本線では2月4日現在、終電の繰り上げは行っていない。大阪梅田駅発神戸三宮行き終電の発車時刻は24時0分(大阪梅田発)、大阪梅田発西宮北口行き終電の発車時刻は24時25分(大阪梅田発)となっている。

   比較すると差は縮まったとはいえ、東急の方が阪急よりも遅い。また長距離にわたる有料特急を設定している東武伊勢崎線と近鉄大阪線と比較しても、東京メトロとの相互直通運転の影響もあり、郊外駅(北越谷・五位堂、北春日部・大和八木)の下り終電の到着時刻は東武伊勢崎線の方が遅い。

   「終電が早くなった」とはいえ、関西の目から見ると「まだ遅い」というのが正直な感想だ。改めて首都圏・関東圏の都市のサイズ、人口規模に驚かされる。

(フリーライター 新田浩之)

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