国際オリンピック委員会(IOC)が運営する五輪公式ツイッターのヘッダー画像が突然、東京五輪から2022年の北京冬季五輪のデザインに変わったと、ネット上で波紋が広がっている。
根拠はまったくないが、東京五輪が中止になったのでは、と勝手な憶測も出回るほどだ。なぜヘッダーが変わったのだろうか。
「サヨナラ東京五輪」などの書き込みも
レインボーブリッジの向こうに東京タワーが見える夜景が広がって――IOCの公式ツイッターは、これまでこんなヘッダー画像だった。
ところが、最近その画像が変わったと、21年2月9日ごろにツイッター上で話題になり、驚きの声が広がった。
今度の画像は、パンダをイメージした北京五輪のマスコットのデザインになっていたからだ。そこでは、北京が1年後だと英文で強調されていた。
この情報を受け、ツイッターやネット掲示板では、様々な憶測が流れた。
最近は、大会組織委員会の森喜朗会長の失言が大きくクローズアップされ、IOCは9日、森氏の謝罪で終わったとの立場から一転して「まったく不適切でIOCの理念とも矛盾している」との声明を出した。コロナ禍の中でネット上では五輪中止を求める声が根強いこともあって、「サヨナラ東京五輪」「無理なんだよそもそも」「2年後なら可能性はあった」などと書き込まれている。
2ちゃんねる開設者のひろゆきさんも10日、「東京オリンピックはもう終わったってことでいいんですかね?」などと反応していた。ツイッター上などでは、「2022北京も正直開催無理じゃない?コロナのこの感じだと」と皮肉る向きもあった。
加藤官房長官「北京大会が1年前に迫ったPRだと承知」
なぜIOCは、突然公式ツイッターのヘッダー画像を変えたのだろうか。
日本オリンピック委員会(JOC)の広報部は2月10日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように話した。
「IOCは別組織になりますので、どのような理由かは分かりかねます。東京五輪が中止になるという話は、こちらでは何も聞いていないですね」
大会組織員会の広報も、「IOCに確認しないと分かりません。東京五輪を中止するとは、こちらでは聞いていないです」と同様な答えだった。
IOCにも英文メールで取材を申し込んでいるが、10日18時現在で回答は来ていない。
今回の件は、同日の衆院予算委でも取り上げられ、橋本聖子五輪相は、「北京オリンピックがちょうど1年前になったということでそのように切り替わったというふうに承知しております」と答弁した。加藤勝信官房長官は、同日の会見で、記者からの質問に「北京大会は来年2月4日であり、北京大会開催1年前のPRなどの趣旨でなされているものと考えています」と答えた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
One more year of athletes pushing beyond and inspiring us every day.
— Olympics (@Olympics) February 3, 2021
One more year to go to the Olympic Winter Games #Beijing2022: https://t.co/9FQJZtD0eq #StrongerTogether #1YearToGo. pic.twitter.com/euT8uoX96R