コロナの最前線で戦う人々を「足下」から応援だ。
女性向けシューズブランドの「オリエンタルトラフィック」は、全国の医療従事者と介護従事者に合計5万足、2億5000万円分のスニーカーを無料配布するキャンペーンを実施。ツイッター上でも反響を呼んでいる。
なぜ「スニーカー」を配布することにしたのか。運営会社に話を聞いた。
「こーゆーの、ほんとに嬉しい」「応募させていただきました」
オリエンタルトラフィックはダブルエー(東京都渋谷区)が手がける女性向けシューズブランド。2002年に東京・下北沢で創業し、現在はECサイトや全国のショッピングモールを中心に110店舗を展開している。パンプス、サンダル、スニーカーなど、定番からトレンドまで幅広いジャンルのラインアップを取り揃えているのが特徴だ。
そんなオリエンタルトラフィックが21年2月8日から始めたのが、ブランド「ORTR」のスニーカー5万足を、コロナと戦う医療従事者に無料で配るというキャンペーン。選べるのは通常5000円(税抜き)で販売されているスニーカー3種類で、サイズは22〜26センチメートルまで選べる。2月21日まで特設サイトから応募できる。5万足以上の募集があった場合は抽選となる。
キャンペーン開始とともにツイッター上では話題を呼び、「すてきだ」「ふとっぱら!すごいなぁ」「いつも頑張ってくださってる医療従事者の方々に届いて欲しい」などの反応が。医療従事者とみられるユーザーからも「こーゆーの、ほんとに嬉しい」「応募させていただきました」と反響が相次いだ。
昨年5月には「パンプス」「サンダル」を配布
J-CASTニュースが2月9日、ダブルエーの広報担当者に取材すると、「予想を上回る反響があり、大変多くの方に応募していただいております」と話した。当初は医療従事者のみが対象だったが、介護従事者からの問い合わせも多く、「医療従事者の方と同様に感染リスクを抱えた中で働かれていると思いますので、応募者職種を広げました」と説明した。
実は同社、昨年5月にも医療従事者の女性を対象にシューズを提供している。この時はパンプスとサンダルの提供だったが、1万足の枠に対し2万件を超える応募があったという。今回、スニーカーを提供する理由について、
「スニーカーが定番靴として浸透してきており、医療従事者の方はお仕事でも使用する機会が多いのではと考えております。お仕事以外にも休日など様々な場面で使える靴だと思いますので、今回スニーカーを提供することといたしました」
と担当者は話す。
配布足数を1万足から5万足へと増やしたことについては、前回配布の反響が大きかった点に加え、「2度目の緊急事態宣言において尽力されている方々へ支援の気持ちを込めました」とした。