「会見での記者の質問も森会長には響いてない...」
また、スポーツ紙などの報道によると、大会組織委員会は8日、森会長の発言後の5日間で、会場運営に関わる大会ボランティア約390人が辞退したことを発表。聖火ランナーの2人も辞退を希望したという。
東京大会のボランティアは約8万人を予定しており、今回のボランティア辞退が大会運営に大きな影響を与えることはなさそうだが、スポンサー企業への対応を含めて大会組織委員会が抱える問題は山積している。
森会長の発言をめぐる現場の受け止めについて、大会組織委員会の関係者は次のように話す。
「森会長には自身の発言に対する責任を取ってほしいと思っている人間は少なくないが、それほど期待していないのが現状。記者会見で森会長のスタンスは変わらないと感じましたし、この状況で辞任していただいても混乱を招くだけですから。ご自身も辞任する考えはないようですし、結局のところ何も変わらないと思います。我々の思いは届かないでしょう」(大会組織委員会関係者)
また、今回の一連の問題を取材する在京のメディア関係者は、「森会長が辞任するとは思えません。記者会見での記者の質問も森会長には響いてないと思います。世界中のメディアからこれだけ批判されても動じないのですからよほどのことがない限りは続投だと思います。それこそIOCが直接、森会長に発言の責任を問うようなことがあれば別でしょうが、それは現実的でないでしょう」と語った。