爬虫類ショップ「マスターオブドラゴン」(横浜市)で飼育されていた、1つの身体で2つの頭を持つ「双頭シマヘビ」が、2021年2月4日に亡くなった。約4年半にわたり成長を見守り続けた同店が公式ツイッターなどで発表した。
たくさんの人々に愛されてきた双頭シマヘビについて、「マスターオブドラゴン」の店主・日野原創さんが6日、J-CASTニュースの取材に応じた。
「運命的な何かをこの子達に感じました」
突然の別れだった。日野原さんは4日、ツイッターでその死をこう伝えた。
「本日2月4日、原因不明ですが双頭シマヘビが急死しました。昨日もいつもと変わらずの2人でしたが突然です。飼育年数、約4年半、毎日明日も元気でいてくれるかな?と思いながら飼育していましたが、その時はあまりに急でした。もっと長生きさせてあげたかったですが、、成長を見守ってくれた皆様ありがとう」
双頭シマヘビは長らくネットニュースやSNSなどでも注目を集め、多くの人に愛されてきた。それだけに、SNS上では驚きとともに数多くの哀悼の声が寄せられている。
関西地方で2016年、生まれたての状態で発見された双頭シマヘビ。日野原さんによれば、自然界でこうしたヘビが見つかるのは希少だ。日野原さんは、発見者からSNSを通じて譲り受けたという。
「元々マスターオブドラゴンの店主がアマチュアバンドをやっていた時のバンド名がTWO HEADだった事もあり運命的な何かをこの子達に感じました」
希少な双頭シマヘビの飼育は、試行錯誤を重ねた。日野原さんはまず、片方の頭からエサを与えて様子を見た。
「双頭の個体の中には内臓が繋がっていないものもいます。見つかったときは赤ちゃんの柄だったので、まだ1回も餌を食べていない可能性もありました」
無事に糞をするのを確認出来たら、もう片方の頭からも同じように餌を与えて様子を見た。順番に餌を与えるのは、どちらの頭から食べても内臓がしっかり機能するか確認するため。その結果、どちらの頭からも無事に餌を消化できることが分かった。
日野原さんは双頭のシマヘビが少し成長してから、病院に連れていった。まだ小さかったので負荷のかかるMR検査などはできなかったが、レントゲン写真だと内臓は1匹分しかないように見えた。