蔡英文氏「『退かぬ・媚びぬ・省みぬ』で返すしかない!」 「北斗の拳」名言引用...日本語ツイートのキレが増す

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   東日本大震災の発災からまもなく10年になるのを前に、日本の著名漫画家が台湾への感謝の色紙を寄せて展示する企画が行われ、蔡英文総統がツイッターで反応した。

   蔡氏は日本語や英語を交えて情報発信することで知られてきたが、「台湾の優れた漫画による日本への逆襲に期待しましょう」という日本側の言葉に、北斗の拳と課長 島耕作の名言を使いながら「応戦」。絵文字付きで「良い勝負になるじゃありませんか!」と、台湾のクリエイターの実力に期待を寄せた。

  • 台湾の蔡英文総統。日本語でツイートする機会も多い(写真:AP/アフロ)
    台湾の蔡英文総統。日本語でツイートする機会も多い(写真:AP/アフロ)
  • 台湾の蔡英文総統。日本語でツイートする機会も多い(写真:AP/アフロ)

「台湾の優れた漫画による日本への逆襲に期待しましょう」

   東日本大震災では、台湾から200億円を超える義援金が被災地に寄せられた。色紙の展示は、台湾からの支援に感謝しようと企画され、「北斗の拳」の原哲夫さん、「島耕作」シリーズの弘兼憲史さんら100人以上が書き下ろしの色紙を寄せた。色紙には、おなじみのキャラクターに、「ありがとう台湾!」といった感謝の言葉が添えられた。

   展示は、2021年2月4日に台北市内で開幕した「台北国際コミック・アニメフェスティバル」に出展している、対台湾窓口機関の日本台湾交流協会のブース内で行われた。交流協会台北事務所の泉裕泰代表が2月5日にブースを訪問。その様子を交流協会がFBで紹介したことが、蔡氏のツイートのきっかけだ。泉氏は、国交がある場所であれば、大使にあたるポジションだ。

   交流協会のFBでは、日本の外務省が海外の漫画作家を対象に開いている「日本国際漫画賞」は、20年は台湾からの応募が最も多く、台湾の作家が最優秀賞に選ばれたことを紹介しながら、

「今後もきっと、日本と台湾はアニメや漫画の交流を深めていくでしょう。台湾の優れた漫画による日本への逆襲に期待しましょう」

という一文で締めくくられた。

   蔡氏は2月7日、交流協会のFBの書き込みについて報じる台湾メディアの記事を引用しながら、

「コロナ禍にもかかわらず、日本マンガが襲来?!」
「それに台湾マンガの逆襲を待っているかのような発言に対して、私は『退かぬ・媚びぬ・省みぬ』で返すしかない!もちろん、『結果がいつも(台湾)に味方をする』!」

と応じた。「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」とは、北斗の拳の登場人物、「サウザー」の名言。島耕作は「結果がいつも俺に味方するんだ」の名言で知られる。さらに、蔡氏は「日本国際漫画賞」で台湾勢が多数上位に入賞したことを伝える記事を引用しながら、サングラスをかけた顔の絵文字つきで

「良い勝負になるじゃありませんか!」

と自信を見せた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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