小田急グループは2021年2月8日、ホテル「ハイアットリージェンシー東京」(東京都新宿区)の一部レストランなど7施設を3月末で閉店すると発表した。
入国制限の影響直撃
ハイアットリージェンシー東京は、米ハイアットホテルズアンドリゾーツの日本初のホテルとして1980年に開業。小田急電鉄の子会社が運営する。
閉店する飲食店は、日本料理「佳香」、鉄板焼グリル、鮨「みやこ」、ブラッスリー「Vicky's」、ラウンジ、ペストリーショップの6店。バー「オードヴィー」、中国料理「翡翠宮(ひすいきゅう)」、カフェを除き大半が営業を終える。最上階の28階にある屋内プールも3月末での閉鎖が決まった(一部施設は現在休業中)。
Vicky'sで提供していたアフタヌーンティーおよびペストリーショップで販売していたケーキ、焼き菓子、パンなど一部商品は、4月以降、カフェに引き継がれる。
ホテル総支配人は発表で「長年にわたり、皆様にご愛顧いただきましたこと、心から感謝申しあげます。今後ともハイアット リージェンシー 東京をよろしくお願いいたします」とコメントしている。
小田急電鉄の2021年3月期第2四半期決算によれば、同ホテルは外国人宿泊者比率が高いこともあり、20年4月以降は入国制限の影響が直撃した。4月~9月の客室稼働率は4%~9%と前年比7、8割減だった。