「AKB総選挙」復活させるべき? 松井珠理奈に質問した結果「簡単には言えません。でも...」

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「僕は引きこもりだったんだけど、握手会に行きたくて家を出ました」

―― つらかったこととは逆に、アイドルをやっていてよかったことは、どんなことですか。

松井: よかったと思うことは本当にいっぱいありますが、これも難しいですね...。握手会でファンの方からかけられた言葉には、印象的なものがいくつかあります。昔は結構強がって、自分の弱いところを見せたくないと思っていたのですが、ファンの方がそれに気づいて「もっとファンに甘えていいよ」とか「弱音吐いていいよ」とか言ってくれたときに、少し考え方が変わりました。「もう少し力を抜いて楽しんだ方がいいのかな」と思えて、ファンの方の言葉で自分が変われた瞬間は、すごく嬉しかったです。逆に、私たちが活動することでファンの方の人生も変えていることがわかった瞬間も嬉しいです。「僕は引きこもりだったんだけど、珠理奈ちゃんのことを好きになって握手会に行きたくて家を出ました」という手紙をいただいたことがあるのですが、自分がアイドルやるまで、まさか人の人生を動かせるとは思ってなかったんですよ!だから、実はそんなに力になれているんだとわかった瞬間は、すごく嬉しかったですね。

―― アイドルの方は、よく「みなさんを笑顔にしたい」とおっしゃいますが、実際に人の人生を変えたというエピソードは、なかなか多くありません。やはり、ファンのみなさんとの交流が、アイドルの一番の魅力でしょうか。

松井: アイドルでなければ、そういった部分はあまりなかったと思うので、アイドルでよかったと思いますね。

―― 19、20年と2年連続で開催が見送られていますが、AKB48グループで最大のイベントだったのが選抜総選挙です。18年に1位になった珠理奈さんにとって、総選挙とはどういう存在でしたか。「つらいけどやらなければいけない」のか、それとも「前向きにやりたい」のか、どのように受け止めていましたか。

松井: 「前向きにやりたい」という感じではありませんでしたね...正直。順位を付けられるというのはすごく嫌だし...と思っていました。でも、何だろうな...、その1年間に対する通知表のような感じで、ファンの方から評価をもらうような感覚でしょうか。「嫌だな」と思うことが多いですが、でも結局やってみたら、ファンの方との絆は深まっていったと感じました。ですから、自分のために出るというよりは、ファンの方も一緒に戦ってくれているから...、というのはありました。

―― 総選挙に臨むとき、むしろSKE48を背負うという意味合いもあったと思いますが、ファンとの繋がりを確認するための、負担が大きいけれども重要な機会でもあった、ということですね。

松井: そうですね、そうだと思います。

―― 総選挙はここ2年間開催されてきませんでした。コロナ禍を踏まえると、21年も先が見通せません。ただ、今のお話からすると、AKB48グループにとって、総選挙は21年には開催された方がいいと思いますか。珠理奈さんは卒業生、OGという立場になると思いますが、いかがですか。

松井: どうなんでしょう...。それは難しいですね。本当に人によりますよね。半々というか...、選挙を「やってよかった」と思うメンバーと「やらない方がよかった」と思うメンバーは、絶対生まれるわけじゃないですか、順位がつくということは。勝つ人も負ける人もいるということですから、難しいです。「やった方がいい」とか「やらない方がいい」とかは簡単には言えません。ただ、総選挙をやらなくても、実力や人気を示すデータは、他の場所でも出ていますよね。(SNSや動画に寄せられる)コメント数やグッズの売り上げ、握手(編注:「個別握手会」と呼ばれる形式では、事前にどのメンバーと握手するかを指定した上でCDを予約するため、メンバーごとの売り上げが可視化される)といった「見える部分」で、総合的に近くで見てくれてる人たちが、誰か1人を決めて特定のセンターを作った方がいいと思います。
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