「AKB総選挙」復活させるべき? 松井珠理奈に質問した結果「簡単には言えません。でも...」

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【松井珠理奈さん「卒業」1万5000字インタビュー(3)】

   SKE48の松井珠理奈さん(23)にとって1年ぶりのシングルとなる「恋落ちフラグ」(2021年2月3日発売)は、「卒業シングル」で、12年間にわたるアイドル生活の集大成でもある。珠理奈さんのアイドル人生のハイライトのひとつが、18年に行われた「選抜総選挙」で1位に輝いたことだ。

   インタビューの第3回では、アイドル人生でうれしかったことやつらかったことを振り返ってもらいながら、19、20年と2年連続で開催が見送られている選抜総選挙の意義について語ってもらった。(聞き手・構成:J-CASTニュース編集部 工藤博司)

  • SKE48の松井珠理奈さん。選抜総選挙の意義についても語った
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総選挙で負けて「前田敦子さんの気持ちが分かった」

―― デビューからの12年間のアイドル人生を振り返っての感想を聞かせてください。12年は長かったですか、短かったですか。

松井: 難しいですね...。あっという間なのかもしれないですね、意外に。最初の頃は本当に余裕がなくて、何もわからないまま、目の前にあることをとりあえずやらなきゃと、あっという間に1日が過ぎていった感じですね。

―― そのような期間は、どれくらい続いたのですか。

松井: うーん、どうですかね...。やっぱり(12年3月から15年12月にかけて、SKE48とAKB48を)兼任していたあたりぐらいまでは、ずっと大変だった印象で。SKE48に専任してからは集中できた、という感覚はあります。その後もAKB48の選抜メンバーとして活動することはありましたが、やはり自分のグループのことを考えて、気持ち的にも、何か一途に活動できたのがよかったと思います。兼任しているときはAKB48も好きだけど、なんかちょっと浮気してるみたいな気分。(笑) だから、気持ちとしては複雑でした。AKB48のファンの方や先輩方はすごく温かく迎えてくれて嬉しかったし、反対に当時のSKE48のファンの方の中には、少し悲しい言い方をする人もいたり、他のメンバーとの距離も少し感じたりしていたので、SKE48専任になってからは、気持ちの面で少し楽になった、というのはありますね。

―― 兼任で仕事は倍になるし、周りから色々言われたりするのは、つらかったと思います。では、12年間で一番しんどかった、つらかった出来事をあえて挙げるとしたら、何でしょうか。

松井: しんどかった、つらかった...、結構ありますけど。(笑) 難しいですね。色々ありますが、分かりやすいものでは、選抜総選挙で(松井)玲奈ちゃん(29=15年卒業)の方が順位が上だったときはつらかったですね(編注:11年の選抜総選挙では珠理奈さん14位、玲奈さん10位。総選挙3回目にして初めて珠理奈さんが玲奈さんの順位を下回った)。SKE48のセンターとして、(玲奈さんよりも)先にAKB48の選抜にも入って活動してきたという経緯もあるので、その時に(大島)優子さん(32=14年卒業)が1位になったときの前田敦子さん(29=12年卒業)の気持ちも分かった気がします(編注: 多くのシングル曲でセンターを務め、09年の選抜総選挙で1位だった前田さんは、10年は大島さんに敗れて2位になった)。自分がずっと守ってきたものがあるけど、そうやって結果として表に出てしまうのがやっぱりつらいな、その後自分がセンターを務めるとき、どういう気持ちで臨んだらいいのかな、といった気持ちはありましたね。

―― ずっとSKE48で一番目立つ場所にいたのに、玲奈さんの方が自分の順位を上回った。それでも自分がセンターを務めることの葛藤ですね。それは何かのきっかけで解消されるものなのですか。

松井: ファンの方たちは「何位でも珠理奈は珠理奈だし、僕たちにとっては何位でも1位だよ」と言ってくれるので、そういった声に助けられました。周りのメンバー、特に同期のメンバーは「私達は珠理奈が何位であってもSKE48のセンターだってずっと思ってるから」という声を多くかけてくれて、すごく支えになりました。

―― 周りのメンバーも、珠理奈さんの心境を察していたのかもしれませんね。

松井: 当時の自分からすると「お姉さん」が多かったこともあって、みんなが支えてくれました。
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