上の世代の分断解消は不可能
米大統領選では、米国はもちろん、日本国内でも分断と対立が深まった。なぜ異国の選挙が日本にまで大きな影響を与えたのか。
「まったく不正が絡まなかったとしても、バイデンさんかトランプさんかでいうと、特に日本の国防レベルで考えるとトランプさんが良いというのが元々あり、今回はそこが複雑になってしまっています。中国からの脅威に対するトランプさんの存在、不正選挙、ディープステート(影の政府)の3つの要因が複雑になって、バイデン支持者は元凶をトランプさんのせいにしてしまっているし、トランプ支持者はすべてを解決するのはトランプさんの勝利だと結びつけて神格化している部分がある」
「大統領選だけでなく今まで積み重なってきた要因が大統領選に重なってしまったことで複雑になり、善悪という二元論で多くの人たちが判断した結果、こんなことになってしまいました。バイデン支持派が必要以上にトランプ派を否定したことも責任の一端だと考えており、その意味ではすべてが悪いと思っています」
最後に、分断を乗り越える方策を聞いた。
「少し無責任な発言になるかもしれないですが、今の分断された世界というのは僕から言わせれば全部上の世代がやっていることで、若者世代では左右のイデオロギー対立は今の日本において皆無に等しいです。上の世代のことはもうどうしようもないし知らんと。僕がどれだけ言っても、それを聞いてくれる人がいたなら世の中はもともとこんな風になっていないはずなので、僕が上の世代をあまり見ていないのはそういう意味もあります」
「僕らの世代かそれより下の世代で、僕の思っていること、愛国心ではなくてもせめて僕と同じように共感してくれる人が増えてきて欲しい。若者はその辺をトレンドにしやすいので、『政治を冷静に見ている俺かっこいいんだぜ』ブームみたいなのが、自分のチャンネルを機に起こって、そこに日本文化や日本の良さを同時にのっけていければ情報を冷静に見て日本を愛せる世代を作れるのではないかと思っています。今の分断をまとめるのはやりたくありません。正直できないと思っています。だから下を見ています」
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)