「食事やトレーニングの方法が劇的に...」
「まずいえるのは、食事やトレーニングの方法が劇的に変わりました。昔はジムの中で水を飲むなとか、水を飲むとスタミナがつかない、根性がなくなるとか言う会長やトレーナーがいました。減量に関してもあまり栄養バランスを考えずにとにかく体重を落とせと。コンディショニングについてはトレーナーに任せるというような風潮がありましたが、今は選手の意識が高まっています。減量中にサプリメントでビタミンを補給したり、選手自身がよく研究しています」(金平氏)
また、金平会長は選手の試合数について言及し、次のように持論を展開した。
「昔は選手の試合数が多く、そこで消耗したケースもあるでしょう。アマチュアエリートは別にしてかなりの選手が10代でデビューし、多くの試合をこなしていました。具志堅さんは世界王者になってからノンタイル戦を含めて1年に4回試合をした年が2度ありました。ご本人に話をうかがったことがありますが、体がずいぶんくたびれたとおっしゃっていました。今は多くても世界戦は1年に3回ほどです。試合のない期間にきちんと体のケアをすることができますし、それが現役を長く続けられる要因のひとつであると思います」(金平氏)