「これ以上のことを申し上げても、誤解が誤解を生む」
発言のどこに問題があるかについて十分に把握しておらず、その分、国民に理解を求めるための説明が困難になっている様子もうかがえた。
「大会のトップとして、今後、国内はじめ世界にはどんなふうに説明していくか」
という問いには
「これ以上のことを申し上げても、誤解が誤解を生むし、必ずしも今までいつも、ここに来ていた皆さん(オリパラ担当の記者)と違う方もおられて、よく分からないところもある」
などと、普段オリパラを取材している記者以外も取材に来ていることに不快感を示しながら、説明を拒否。さらに、発言は組織委の会合ではなく、JOCの評議員会に「名誉委員」として出席した際のものだったことを強調した。組織委員会の外の発言であれば問題の深刻さは減るとの認識をにじませた。
「組織委員会の理事会と一緒にしておられる方、特に外国は一緒にされるかも知れないが、皆さんの報道の仕方だと思うが、あくまでのJOCの評議員会に出て、私はあいさつをした、ということだ」
発言の「どこがどう不適切だとお考えなのか」という質問には、「男女の区別をするような発言をした、ということ」と答えた。