個人投資家が結託、巨大ファンドに反乱... 米市場を揺るがした「ゲームストップ騒動」を解説する

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米SNSで繰り広げられた「作戦会議」

   今回も、業績不振企業の株価下落を見越して「空売り」を仕掛ける米投資情報会社「シトロン・リサーチ」が、ゲームストップなどについて、株価下落を予想した。ところが、1月下旬、ネット交流サービス(SNS)「レディット」の個人投資家のコミュニティー「ウォールストリート・ベッツ」に、

「買い支えろ」
「金持ちのファンドとSNSメンバーとの闘いだ」

などと、ゲームストップ株などの購入を呼び掛ける投稿があふれた。レディットで「作戦会議」が繰り広げられ、大量の買い注文を入れて株価急騰を仕掛けた。

   空売りを仕掛けた株が値上がりすると、先の例でいえば、100ドルで売りを仕掛け、120ドルに上がれば差し引き20ドルの損になる。このため、急騰した場合は一定の損失を覚悟で慌てて買い戻す「損切」をせざるを得なくなることもある。

   そうなると、空売り分を買い戻すことで一段と買いが膨らみ、株価が一段と跳ね上がる。「踏み上げ」といわれる状況が、今回は、まさに起こった。シトロンは多額の損失を被り、1月29日に空売り狙いの投資手法からの撤退発表に追い込まれた。

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