菅首相が「初プロンプター」 記者会見は良くなった?

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「原稿を使うのは悪」なのか

   菅氏は2月2日の記者会見で、10都府県を対象に緊急事態宣言の延長を決めた経緯を説明。プロンプターを導入した経緯に関する質問も出た。菅氏は記者会見を通じて「国民の皆さんにきちんと情報発信し、説明責任を果たしたいと思って臨んでいた」とした上で、導入について「そうした観点からの一助になればという、いろいろな方からお考えがあった」と説明。

「受け止め方というのは皆さんがお決めになることだが、機会に応じて活用していきたい」

と話した。

   ただ、プロンプターを使っても、それだけでは原稿を「棒読み」していることには違いはなく、自分の言葉で話さなければ発信力は上がらない、という指摘は根強い。加藤勝信官房長官の2月3日午前の記者会見では、「原稿を使うのは悪」だという考え方があることについての見解を問う質問が出て、加藤氏は原稿を使うことの理解を求めた。

「きちんと発信をしていくために、やはり原稿に基づいて発信していくことは大事。一般的に海外の首脳も、プロンプターを使って最初のメッセージは発信しておられるのではないか。その後の記者の皆さんとのやり取りは、もちろん、その場その場で対応させていただくことになると思う。そうしたことを通じて、トータルとして、国民の皆さんにしっかりと情報を発信していきたい」

   なお、ツールとしてのプロンプターの意義は与野党ともに認識している模様で、立憲民主党の枝野幸男代表は1月31日に開かれた党大会で、プロンプターを使って演説している。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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