戦国・幕末に劣らぬ混沌
南北朝時代については近年、「観応の擾乱」(亀田俊和さん)など歴史学者による書籍の刊行が相次ぎ、出版界では南北朝ブームのような状況にあるようだ。丸山さんの戎光祥出版でも「南北朝武将列伝・南朝編」を2月に刊行予定だという。
「敵・味方が入り乱れる複雑すぎる時代ですが、平成に入って研究が進み史料も整理され、良質な書籍が刊行されるようになってこの時代の理解も進んできました。戦国・幕末と同じくらい混沌とした時代でしたが、歴史ファンの眼も肥えてきたというか、南北朝への興味も強まってきているようです」(丸山さん)
「鬼滅の刃」では舞台になった大正時代への関心も高まった。同じ「ジャンプ」で連載の「逃げ上手の若君」も同じように、南北朝の動乱への読者の興味を呼び覚ますことになるだろうか。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)