2021年1月26日に俳優の広瀬すずさん(22)がインスタグラムで公開した「手書き文字」が話題だ。
アップされた画像には、広瀬さん直筆のメッセージを記した縦書きの便箋を写した写真が映っている。この投稿に、「達筆ですね」「字めっちゃキレイ」といった声が上がっているのだ。
「今」の字は左の払いが大きく、勢いよく書いたことがありありと分かる
メッセージの内容は「お久しぶりです。数ヶ月ぶりになってしまいましたが...その間に私は髪をバッサリと切りました」との書き出しで始まるため、コメント欄にはファンからの「髪切ったの早く見たーい」といった声が続々と集まるなど、広瀬さんの新たな姿を待ち望む声が続々と寄せられている。
だが先述したように、広瀬さんの手書き文字に注目するユーザーも少なくない。そこで、再度写真に目をやると、そこには、流れるような優美な雰囲気を湛えた広瀬さんの文字が並んでいるのが分かる。
どの文字もやや縦長で、特に、「おひさしぶり」の「り」や、「数ヶ月ぶり」の「月」といった縦長の文字にその傾向が顕著に見られるのが分かる。加え、「とても今更ですが、今年もよろしくお願い致します」の一節に含まれる「今」の字は左の払いが大きく、勢いよく書いたことがありありと分かる字体となっているのが特徴的だ。
これらの字が躍るメッセージに対しては、「力強い良い字書くね 素晴らしい」「お上手ですが年齢に合わなーい」といった声が続々。確かに、これらの文字は現在、22歳の広瀬さんからはあまり想像がつかない、実に大人びた字ということが出来る字体で、その意外性に驚く声は多い。
これら、今回の広瀬さんの投稿には驚きの声が続々と上がったわけだが、実は、広瀬さんはこれまでにも多数の直筆メッセージをブログやSNSで公開してきていることをご存じだろうか。
年を追うごとに強まる広瀬さんらしさ
2013年7月。広瀬さんは自身のブログに「出来ました!!!!」とのタイトルでエントリーを写真付きで公開。その写真とは、やはり、本人の横書きの直筆メッセージを撮影した写真だった。その内容を見てみると、「皆さまこんにちは! 最近...?いや、少し前に『サイン』が出来ました 中学生らしいというか自分らしい感じなので、気に入っています」との字が躍った後に、「すず」と判読できる特大の崩した文字が。そう、これは広瀬さんが自身のサインが完成したことを報告する直筆メッセージだったのだ。前述の2021年の直筆メッセージに比べ、字体は全体的に縦長とは言えず、大人びた雰囲気は少ない。それこそ、本人が言う通り、「中学生らしい」字と言えそうな字で書かれているのが特徴だ。
それから約1年後の14年6月。またも、広瀬さんは横書きの直筆のメッセージをブログで公開。内容は映画「海街diary」に自身の出演が決まったことを報告するもので、「半年ほど前にオーディションを受け、今日やっと皆さんにお知らせできます」といった本人の喜びがあふれ出ている文章が特徴的なメッセージだったが、その文字を見ると、前述の2013年時点の文字に比べて縦長な雰囲気が強く、大人びた雰囲気が加わっているのが分かる。
2015年になると、左払いがさらに豪快に
さらに、15年3月に広瀬さんはツイッターに横書きの直筆メッセージをアップ。「今日も1日頑張りましょう~」とファンに呼びかけている文章だが、14年のものに比べて字体がさらに縦長になっているほか、「今日」の「今」の字の左の払いは豪快で、21年のメッセージの「今」の字を彷彿させるものとなっているほか、署名の「広瀬すず」の「広」の字も同様の勢いの良さを見せつけている。また、2017年3月には高校卒業を報告する横書きの直筆メッセージをツイッターで公開。「さようなら! 学生! ありがとーう!」と伸びやかなメッセージがつづられているが、その字の縦長ぶりはさらに強調された感があるものとなっている。
そして、20年5月下旬。新型コロナウイルスの流行が続く中での学校での授業再開が相次ぐ中、広瀬さんは出身地である静岡県の全ての小中学校にハンドジェルを寄付したが、それに添えられていた本人の直筆メッセージが話題を呼び、ニュースとして報じられるなどした。メッセージは横書きで、「是非、このアルコールジェルで除菌を続けていってください」と、やはり縦長で優美な文字で小中学生を励ます内容となっていたのだ。
これらのメッセージを見ていくと、広瀬さんの字は年を追うごとに「縦長」「左の払いが豪快」という特徴が進み、本人らしさがあふれる達筆ぶりが加速していることが分かる。勢いよく書かれている文字は、19年8月に放送された「あさイチ!」(NHK総合)で、広瀬さんが「もともと中学生のときから字を書くのがすごい好き」「字をとにかくきれいに書くことがストレス発散で、夢中になれるものだったんです」と明かした内容と符合しており、これらを総合すると、2021年の直筆メッセージから感じられる勢いの良さは、本人が自信を持ってペンを握っていることが如実に表われていると言えるのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)