2015年になると、左払いがさらに豪快に
さらに、15年3月に広瀬さんはツイッターに横書きの直筆メッセージをアップ。「今日も1日頑張りましょう~」とファンに呼びかけている文章だが、14年のものに比べて字体がさらに縦長になっているほか、「今日」の「今」の字の左の払いは豪快で、21年のメッセージの「今」の字を彷彿させるものとなっているほか、署名の「広瀬すず」の「広」の字も同様の勢いの良さを見せつけている。また、2017年3月には高校卒業を報告する横書きの直筆メッセージをツイッターで公開。「さようなら! 学生! ありがとーう!」と伸びやかなメッセージがつづられているが、その字の縦長ぶりはさらに強調された感があるものとなっている。
そして、20年5月下旬。新型コロナウイルスの流行が続く中での学校での授業再開が相次ぐ中、広瀬さんは出身地である静岡県の全ての小中学校にハンドジェルを寄付したが、それに添えられていた本人の直筆メッセージが話題を呼び、ニュースとして報じられるなどした。メッセージは横書きで、「是非、このアルコールジェルで除菌を続けていってください」と、やはり縦長で優美な文字で小中学生を励ます内容となっていたのだ。
これらのメッセージを見ていくと、広瀬さんの字は年を追うごとに「縦長」「左の払いが豪快」という特徴が進み、本人らしさがあふれる達筆ぶりが加速していることが分かる。勢いよく書かれている文字は、19年8月に放送された「あさイチ!」(NHK総合)で、広瀬さんが「もともと中学生のときから字を書くのがすごい好き」「字をとにかくきれいに書くことがストレス発散で、夢中になれるものだったんです」と明かした内容と符合しており、これらを総合すると、2021年の直筆メッセージから感じられる勢いの良さは、本人が自信を持ってペンを握っていることが如実に表われていると言えるのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)