主人公の「友情」シーンで涙流す人も
1月17日には累計観客動員数が100万人を突破するなど、一部地域で緊急事態宣言が発出されている中でも話題作となっているプペル。ただ、ツイッター上などでは「実際面白いんかな」「評判いいので『ほんまか?』って疑ってる」など、ブームに対して冷ややかな目線を送っている人もいるようだ。
ネット上の「プペル熱」は本物なのか。実態を確かめるため、1月25日(月曜日)の昼、普段映画を見ないJ-CASTニュース記者が映画館に向かった。訪れたのは東京都心にある大型のシネマコンプレックスだ。
作品の上映10分前、400を超える客席のうち、埋まっていたのはおよそ1割程度。平日の昼間という時間帯に加え、緊急事態宣言下で不要不急の外出自粛が呼びかけられていることや、テレワークの推進で都心部の人出に影響が出ているといった要因があったかもしれない。
客層は大学生とみられる若いカップルやグループ、あるいは「おひとり様」の男性や女性が多くを占め、家族連れは確認できなかった。
上映中は各人がマスクをしているため細かい表情がわからなかったものの、主人公のルビッチとプペルの「友情」が示されるシーンでは、ハンカチ片手に涙を流す人もいた。また、途中で退席する人は確認できなかった。上映が終わると、若い男女のグループが「よかったね」「泣いちゃった」と談笑する姿が見られた。
なお、別日に別会場で作品を観たというツイッターユーザーの間では、エンドロール後に客が立ち上がり、拍手が鳴りやまなかった、というような報告もあったが、今回の会場では少なくともそういった現象は見られなかった。