「本当に気をつけて言わなければいけないが...」
さらに、小川氏は、石原氏が「上級国民」だとして批判を浴びている問題も取り上げた。
「本当に気をつけて言わなければいけないが、この件に関して国民の間にこういう声もあるということで受けとめていただきたい」
と前置きした上で、
「あれだけ『会食駄目』と言っておきながら自分たちだけは特権かよ」
「症状ある人が入院できないのに、何で無症状で即入院できるんだ」
といった声が報じられていることを指摘。さらに小川氏は
「これは石原さんご本人、あるいはご家族のお気持ちを考えると、とても言えないし言いにくい。しかし現実問題、今申し上げたように入院できない、自宅で亡くなっているという方々が多発している状況の中で、この国政に携わる、しかも自民党の大幹部がこういうことだと、疑念を生じるのも無理はないと私は思う」
と述べた上で、菅氏にコメントを求めた。菅氏が
「石原元大臣が、どういう形で入院したか私は承知をしていない。ただ、今委員から発言がありましたこと、ひとつのご意見として受けとめさせていただきます」
と応じると、小川氏は
「難しいお尋ねであることはよく承知の上でのお尋ねでした」
と引き取った。
小川氏は新型コロナに感染した経験者として、発熱の症状が出ると民間のクリニックの多くで診療してもらえない問題や、PCR検査を受けるために高熱で約1キロを徒歩で移動しなければならなかった問題など6点を指摘したが、議論は深まらないまま時間切れに。小川氏は
「今日はほとんどのことが指摘に終わっており、甚だ不本意。また改めての機会を」
と締めくくった。
小川氏の立場は「議院運営委員会野党筆頭理事」で、予算委の委員ではない。この立場で予算委の質疑に立つのは異例で、小川氏も「本当に貴重なお時間をお預かりしている」と述べている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)