「結局大人の自己満足でしかない」 ダルビッシュ、少年野球の「意味のない慣習」をバッサリ

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   2021年1月24日放送の「林先生の初耳学」(MBS/TBS系)に、米大リーグのサンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有選手がリモート出演した。

   インタビュアーの林修さんが、「野球少年が明らかに減っている」として、ダルビッシュ選手の見解を尋ねたところ...。

  • 「無条件に全員が強制されるようなスポーツは、絶対どんどん堕ちていく」公式ユーチューブチャンネルより
    「無条件に全員が強制されるようなスポーツは、絶対どんどん堕ちていく」公式ユーチューブチャンネルより
  • 「無条件に全員が強制されるようなスポーツは、絶対どんどん堕ちていく」公式ユーチューブチャンネルより

「無条件に全員が強制されるようなスポーツは、絶対どんどん堕ちていく」

「高校野球の体罰も多かったし、高校生みんな坊主だし・・・誰がこの時代に坊主にしたい?って話だと思うんですよ」

   ダルビッシュ選手は、高校野球の様々な慣習に疑問を持っていると明かす。その一つが、坊主頭。サッカー選手には「髪を染めてかっこいい」というイメージがあるように、多様なスポーツで髪形に自由度が認められている部分があると、野球との違いを語った。

「やっぱり無条件に全員が強制されるようなスポーツは、絶対どんどん堕ちていくのが目に見えていますよね。少子化じゃなくても野球やる人は減る。指導者が小学生にバントを指せている時点でやらない。僕が今の時代に生まれていたら野球は多分やってない」

   そしてダルビッシュ選手は、「普通に打って、好きに楽しんで、投げてをするようなスポーツならやりたい」と話した。

   この放送を受けてSNS上には、「たしかに現代社会に沿った部活動の方針を策定しないと競技人口が減ってしまうと思いました!」、「わたしも野球部だったんですが、額が広いので坊主はとっても嫌でした」といった反響が寄せられている。

「子供の未来を守ってほしい」

   ダルビッシュ選手は25日のツイッターで、番組に対するファンからのコメントに対して「自分の過去を守るより、勉強して今の子供の未来を守ってほしいと切に願います」と思いを述べた。

   そして番組で述べた坊主頭の強制のほかに、

「ランニング中足揃える」
「意味のないぐらいでかい声で挨拶」
「1年生の間、または冬の期間は身体作りのためにボール触らせない」

といった慣習について「自分が少年野球の監督ならさせない」と疑問視。「教育のためとか言うけど、結局は大人の自己満足でしかない気がする」とした。

   そのうえでこうした慣習や体罰が、自分が学生の頃は当たり前のことであっても、今の子供たちに押し付けてはいけないと述べた。

「体罰も昔は受ける側もそれが当たり前だった(少なくとも自分、自分のまわりは)から許容できました。自分はバットのグリップエンドで頭頂部しばかれすぎて今でもへこんでます
許容できたからこそ、笑い話で終わる。 でも自分が許容できたからと言って今の子供達に押し付けたらダメですね」
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