NHK、日テレ、テレ朝、TBS、フジの見解
テレビ各局はテレ東の動きをどう見ているのか。(1)出演者の主な感染防止対策(2)「テレ東の対応に他局も倣うべき」との意見への受け止め(3)出演者のマスク着用を義務化する意向はあるか――など共通の内容を尋ねたところ、回答は次の通りだった。
「ニュース番組や情報番組などでは感染防止の取り組みとして、保健所の指導を仰ぎながら、キャスター同士の距離を置くとともに、飛沫を防ぐために出演者の間にアクリル板を設置してお伝えしています。また、取材・ロケ・収録を実施するにあたり、リモートでの対応を活用しつつ、出演者や取材対象などの意向や体調を十分確認するなど、感染対策を徹底して適切に対応しています。出演者がマスクを着用していないことについて、視聴者の皆さまからは様々なご意見が寄せられています。詳しい内容については、お答えを差し控えさせていただきます」(NHK広報局)
「引き続き感染防止対策をし、今後も安全と安心を最優先に番組作りを進めてまいります」(日本テレビ広報部)
「番組制作につきましては、日々の感染状況の変化等に細心の注意を払いつつ、感染拡大防止に向けた社内の分野ごとの番組制作ガイドラインの遵守をさらに徹底しながら、より慎重に進めてまいります。なお、他局の放送内容につきましてはお答えは控えさせていただきます」(テレビ朝日広報部)
※同局の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」の1月20日放送回では、テレ朝社員の玉川徹さんが「(マウスシールドについて)僕もテレビを観ていて違和感を感じる。(飛沫が)ダダ洩れですよね、マスクの意味が全然ありませんよねっていう。エクスキューズとしてやってるんだもんね、テレビも。そういうのはやめた方がいい、テレビ局も、テレビ朝日も。意味ないから。逆に悪い影響が出ている。テレビ東京はニュース番組でもマスクをすると決断に出た。僕は頭が下がる思いで観ていました」と見解を述べている。
「報道番組では、現在、スタッフ全員のマスク着用を徹底したうえで、スタジオ内でアクリル板を設置して、出演者間の距離を十分に確保し、ゲスト等はリモート出演して頂いてスタジオ内の人数を可能な限り減らすなど、感染防止を最優先に対応しています。今後の感染状況等を注視し、さらに対策を講じるべきかどうか、適切に対応して参ります」(TBSテレビ広報部)
※同局の情報番組「新・情報7daysニュースキャスター」の1月9日、16日放送回では、オープニングトーク時に、距離の近さを理由にタレントのビートたけしさん、アナウンサーの安住紳一郎さんがマスク姿で登場した。安住さんは「たけしさんが意外にマスクをしながらでも声が聞き取れるとネットで話題沸騰していましたよ」と反響を紹介している。
「現時点でスタジオにおいては、充分なソーシャルディスタンスを確保する、リモート出演を増やす、アクリル板を設置するなど、様々な感染対策を講じていると考えております」(フジテレビジョン広報推進部)