大手菓子メーカー・UHA味覚糖(大阪市)の販売するロングセラー商品「さくらんぼの詩」が終売することが2021年1月21日、分かった。同社が取材に明かした。
「遠足の思い出がまた一つ消えちゃう」
同社の広報担当者によれば、さくらんぼの詩は1978年発売のキャンディ。さくらんぼの甘い果汁とヨーグルトの酸味が特徴だ。近年はスーパーや100円ショップ「ダイソー」などで販売されていた。
今月に一部出荷があるものの、店頭分で終売となる。姉妹商品で1980年ごろ発売の「野いちごの小道」は18年にすでに終売し、「クリームソーダ」も今回のタイミングで終売となる。こちらは出荷はすでに止め、店頭分のみとなる。
岡山県にある駄菓子店が1月20日、終売をツイッターで報告すると、1万以上リツイート(拡散)され、「遠足の思い出がまた一つ消えちゃうのは悲しい」「小学生時代の定番おやつでした」と惜しむ声が続出した。
広報担当者は「発売以来長きに渡りたくさんのお客様にご愛顧いただきました」と感謝を伝え、終売の理由に「現代、キャンディと言っても、ソフトキャンディやグミ、ラムネなどの出現により多様化が進んでおります」と市場の変化を挙げた。
しかし、「マーケットの変化、消費者の嗜好の広がりにより、一旦販売終了という形をとらせていただきましたが、時代に即したブランドとすべく、プロジェクトを立ち上げ、長きに渡り販売してきた商品をよりよいものでお客様にお届けできるよう動き出しております。もう1度お客様に楽しんでいただけるよう努めてまいりますので、引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます」とリニューアル販売を示唆した。