ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(日テレ系)の第2回が、2021年1月20日に放送された。同作は、大人気恋愛小説家の水無瀬碧(菅野美穂さん)と、その娘でオタクの女子大生・水無瀬空(浜辺美波さん)の前途多難な恋物語を描く。
今回の放送でネットユーザーの注目を集めたのは、「隠れオタク」の入野光(岡田健史さん)と空の間で交わされた、シンガーソングライター・米津玄師さんの楽曲をめぐるやり取りだった。
「俺は、アニソン縛りでいきたい」
第2回では、空が大学のゼミ中に落書きしたイラストを見た入野が、空を喫茶店に誘い出す。そこで自らが「隠れオタク」であることをカミングアウトし、一緒に漫画を描くことを提案する。
入野がストーリーを書き、空にはその漫画の絵を描いてほしいという。まるで、マンガ「バクマン。」のような展開だ。
ただし、その申し出は断られてしまった。空に「早くカラオケ行ってくれば」と突き放された入野は、オタクであることを隠してカラオケに参加することについて、こう述べる。
「米津玄師とかヒゲダン(Official髭男dism)縛りとかつれぇ~。俺は、アニソン縛りでいきたい」
その後、ゼミの飲み会がカラオケで開かれた。入野は場を盛り上げるために、音痴ながらも米津玄師の「Lemon」を熱唱する。空は神妙な面持ちでその様子を眺めていたが、教授が歌い始めると、部屋を飛び出し帰路に向かった。入野はそんな空を追いかけてきた。
そして再び、自分の書いたストーリーを漫画にしてほしいと頼みこむ。熱意に負けた空はその物語を読み、感心する。そして、なぜ「オタク」を隠すのかと疑問をぶつける。
「何でこんなステキな話思いつくのに隠すの?漫画描くのはオタクのやることだから?なんで米津玄師歌うの?『ジャパリパーク』(アニメ『けものフレンズ』の主題歌)歌えばいいじゃん」
この台詞に視聴者からは「そうだよ、好きな歌うたえばいいじゃん」、「わかる」と、自分らしくあることを肯定する声が寄せられた。
「米津玄師をカラオケで歌わないオタクなんていない」
さて、「非オタ」らしく振舞うために米津玄師さんの楽曲を歌っていた入野だが、視聴者からはこんな声もネット上に寄せられている。
「米津玄師はむしろオタクが歌ってもおかしないやろ...」
「オタク、割と米津さん歌うイメージあるけどなw」
「現大学生のボカロ好きってハチさんが世代だろうから米津玄師嫌うどころかむしろ大好きなんじゃないか?」
米津さんは、「非オタ」はもちろん、アニメやVOCALOID好きの「オタク」からも篤い支持を得ている。というのも米津玄師さんはメジャーデビュー前、ニコニコ動画でも活躍しており当時から絶大な人気を博していた。
「ハチ」という名義では、「初音ミク」をはじめとするVOCALOIDを使用したオリジナル楽曲を多数投稿しており、「結ンデ開イテ羅刹ト骸」、「マトリョシカ」、「パンダヒーロー」など数々の「伝説入り」楽曲を残している。
「米津玄師」名義でデビュー後も、大人気アニメ「僕のヒーローアカデミア」の主題歌「ピースサイン」や、VOCALOIDイベント「マジカルミライ2017」のテーマソング「砂の惑星」(名義はハチ)を手掛けている。
そのためにSNS上では、「オタクこそ米津玄師歌えよ!!!!!!!!!!!」「米津玄師をカラオケで歌わないオタクなんていないのでは?」といった声も上がった。