2021年1月20日に開かれた衆院本会議で代表質問が行われ、政府の新型コロナウイルス対策などが議題にのぼった。
その模様を伝えるNHKの国会中継には、マスク姿の菅義偉首相が何度も登場。しっかりマスクをつけて鼻まで覆った姿が多く見受けられた一方で、立憲民主党・枝野幸男代表の質問を聞いていた際には、一瞬ながら「鼻だしマスク」状態も映し出された。数日前から、大学入学共通テストの「鼻だしマスク」受験生をめぐるトラブルを伝えるニュースが相次ぐ中とあってか、ツイッター上では「試験会場だったら退場」とツッコミを入れる人もいた。
「マスクの意味...」「今すぐ手を洗ってきて」
11都府県で緊急事態宣言が出ている最中に開かれている今国会。20日からは、施政方針演説に対する各党の代表質問がはじまり、トップバッターとして質問に立った立憲・枝野代表は「最悪を想定して対応することが危機管理の基本です。残念ながら総理は根拠なき楽観論に立ち、それによって対応が遅れてきたと言わざるを得ません」と批判した。
一方の菅首相は「根拠なき楽観論に立ち、それによって対応が遅れてきたとは考えておりません」と反論。「引き続き国民の生命と暮らしを守り、必要な対策を講じてまいります」とした。
枝野氏が質問をしていた13時7分頃には、マスクが鼻の下までずりさがった「鼻出しマスク」状態で話を聞く菅首相の姿が、ごく一瞬だがカメラに映った。16日の大学入学共通テストで「鼻出しマスク」をしていた男性が、その後のトラブルで逮捕されたというニュースが注目されていることもあってか、ツイッター上では「(試験)失格」「試験会場だったら退場」と冷やかす人もいた。ただ、その後の二階俊博・自民党幹事長への答弁冒頭などの場面では、マスクを鼻全体にかぶせる形で着用していた。
またツイッターでは、菅首相のほかの仕草も注目された。枝野氏が質問をしていた13時8分頃には、手元にある紙の資料をめくろうとしたのか、マスクをずらして左手の親指をペロリ。13時22分頃には、左手の人差し指で目の下や鼻のあたりを触る姿が、それぞれ一瞬だが映った。これには、「マスクの意味...」「今すぐ手を洗ってきてほしい」とツッコミを入れる人もいた。