休暇がなければ心理的な回復はできなかった
また妻の松永真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん(同3)を失った松永さんは、事故当時のことをこう振り返る。
「妻と娘が事故に遭って、心の痛みと向き合わなければいけない、葬儀もしなければいけない、役所回りもしなければいけない。しかし遺族に与えられる休暇は、一般的に忌引き休暇。私の場合は3日でした。私は1か月間、心理的な面と物理的な面で会社に行けなかったので、その間いろいろな休暇を何とか繋ぎ合わせてきました。しかし、もしその休暇がたまたまなければ、おそらく心理的な回復はできなかったと思います」
松永さんは「これから犯罪被害者や遺族になる人には苦しんで欲しくない」として、今後自らも参加する関東交通犯罪遺族の会(あいの会)と共に厚生労働省に働きかけを行っていくという。現在日程は調整中で、分かり次第発表するとのことだった。
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)