「河野太郎ワクチン担当相」の「長所」とは コロナ対応「3人目」の狙いを識者が読み解く

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「西村、田村両大臣には過重な負担。河野氏なら自治体ルートある」

   河野氏をワクチン相にする異例の起用について、政治評論家の有馬晴海さんは1月19日、J-CASTニュースの取材にこんな見方を示した。

「西村さんは、コロナの収束を図りながら経済を動かすための分科会などを担当し、田村さんは、保健所や病院についてその調整役を務めています。もしワクチン相を2人に振るとしたら、過重な負担がかかって、仕事ができなくなってしまいます。河野さんは、規制改革相として、地方自治体とも連絡のルートを作っていますから、それを長所だと考えたのだと思います」

   ワクチン接種の責任を押し付けて、首相候補として人気がある河野氏をつぶすのが目的ではと勘ぐる向きもあるが、有馬さんは、こう言う。

「河野さんがもしつぶれたら、菅さんも同じくつぶれますよ。河野さんにワクチンをうまくやってもらって、東京五輪を成功させたいという気持ちはあるでしょう。菅さんは、河野さんへの評価が高く信頼しており、脱ハンコなどの流れもできたので、少し余裕がある河野さんにワクチンを任せたのだと思います」

   一方、河野氏自身についても、ツイッターで投稿者をブロックしたり記者会見で質問をスルーしたりするなど、ワクチン接種の調整役に見合うのかネット上で疑問も出ている。

「気持ちは分かりますが、ブロックなどはよくないですね。反面教師にして、色々な人の意見にも耳を傾ける必要があるでしょう。ここで成果を上げれば、菅さんの後継に近づく可能性が出てきます。もし次の総裁選に菅さんが出馬しないとすれば、菅さんが河野さんに譲りたいとなることも十分考えられると思いますよ」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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