「『だからなんだ』という風に思ってしまう」
松永さんらはこれまで、飯塚被告に遺族の無念と向き合うよう訴えている。報道陣から「飯塚被告が退廷される際に松永さんと上原さんの席のほうに目を向けていたように見えたのですが、その時目が合ったんでしょうか」と問われると、松永さんは「目は合いました。会釈はされていました。反動的にし返しちゃったんですけれども、前回私が私に向き合ってるとは思えないということを言ったからなのかわからないですけれども、目は合いました」と明かした。
そして、その会釈についての受け止めを問われた松永さんは、こう答えた。
「私は遺族という立場なので、何を聞いてもおそらく内心は穏やかではない。何もしなかったらしなかったで悔しいだろうし、されたところで『だからなんだ』という風に思ってしまう。これはもう仕方ない。目があったとか、会釈するとかたいして気にしていない」
報道陣の取材に応じた真菜さんの父・上原義教さんも「今回は確かに何回か目が合った」という。しかし「車のせいにするのは残念でたまりません」として、反省し謝罪してほしいと願った。
松永さんら遺族は、飯塚被告と直接話をする機会を得られていない。そこで「早く真実を知りたい」という想いから、民事裁判も提訴したと明らかにした。第1回の期日は2月9日、原告は松永さんと上原さんと遺族数名で、被告は飯塚被告と自動車傷害保険会社とのことだ。
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)