ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)の次期対戦相手として有力視されているIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)の動向を母国フィリピンメディア「Rappler.com」が報じている。ダスマリナス陣営はすでに井上を研究しており対戦へ向けて戦略を練っているという。
井上が保持するIBF王座の指名挑戦者として1年以上もの間、対戦を待っているダスマリナス。ここにきてようやく挑戦の機会が訪れようとしている。海外の専門メディアでは、井上陣営が指名試合を受け入れるとの報道もあり、実際、井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長も次戦に関して指名試合の可能性に触れている。
「他の場所で戦ってもらう必要があるかも...」
「Rappler.com」によると、ダスマリナスのマネジャーであるアート・モニス氏は試合スケジュールが正式に決定するまでは軽めのトレーニングを行うとしている。本格的なハードトレーニングはダスマリナスの状態を確認した上で試合の2か月前から開始するという。すでに井上を研究しており、戦略も練っているという。
また、井上の次戦の開催場所について、井上を米国でプロモートするトップランク社のボブ・アラム氏は、海外での防衛戦の可能性に触れている。米専門メディア「Boxing Scene」が報じており、アラム氏は井上陣営が日本開催を望んでいるとした上で、新型コロナウイルスの影響で日本への入国が困難であることを指摘し、「他の場所で戦ってもらう必要があるかもしれない」と言及している。
アラム氏は井上の次戦に関して4月開催を希望しており、対戦相手として浮上しているダスマリナスについて「良いファイターだと聞いている」としている。井上の次戦はダスマリナスとの指名試合の方向で固まりつつあるようだが、開催時期、場所については国内外の今後の状況を見ながら決めていくことになりそうだ。