受験生に「入学確約書」要求、学芸大附属高に「圧力」指摘 学校側は反論「あくまでもお願いです」

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学校側「受験生に不利益な対応をすることは絶対にない」

   東京学芸大学附属高校の大野弘校長は21年1月14日、J-CASTニュースの取材に対し、受験生に確約書を書かせていたことを認めたうえで、こう説明した。

「一昨年の入試では、入学手続き時にはっきりしたことが分からず、高校はどういうふうに考えているのかと保護者の方などから言われてしまいました。そこで、入学意思を明確にしてもらおうと、昨年から確約書を書いてもらうことにしました。いじめ問題が出てから、統計的には辞退者が増えたのは確かです。入学手続き段階でクラス編成を考えて準備しなくてはいけないため、辞退者が出ると困ります。また、繰り上げ合格が出て、他の高校への影響も出てしまいます」

   ただ、大野校長は、受験生に入学を強制することはできないと説明する。

「法律専門家の方数人に聞きますと、法的な強制力はないと言われました。辞退しないでほしいというのは、あくまでもお願いです。受験生は、受ける高校を決めるときと入学手続きのときに2回、自由意思で決めることができますので、学校選択の自由侵害にはならないと考えています」

   21年2月の入試でも、同じ内容の募集要項を出し、入学手続き時に受験生に確約書を書いてもらう予定だとしている。

   入学辞退者の出身中学に手紙を出したことは認めたものの、大野校長は、「辞退しないで下さいという内容ではないです」と強調した。

「入学手続き後には辞退しないでほしい、という趣旨が伝わっていない保護者の方が何人かおられましたので、そのようなお願いをしている学校であることを伝えてほしいと手紙に書きました。受験生に圧力をかける内容ではないと考えています。辞退者の出身中学からの受験生に対し、不利益な対応をすることは絶対にないです」
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