受験生に「入学確約書」要求、学芸大附属高に「圧力」指摘 学校側は反論「あくまでもお願いです」

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教育ジャーナリスト「強制力をもって辞退を防ごうと...」

   さらに、2020年入試では、他校の合格で辞退しないよう求める募集要項に加え、前述の入学確約書が入学手続きの書類に入れられた。それでも、辞退者が相次ぎ、附属高校からは、21年入試については、出身中学に対して辞退しないよう求めるような手紙が届いたという。

   先述のnote記事を投稿した見沼さんは、20年の入試について、「学習塾の出した内部データによれば、合格者数の過半数が辞退をしている状況で、これらのゴタゴタが学校人気の低迷に拍車をかけている様子がうかがえます」とJ-CASTニュースの取材に答えた。

   確約書については、「中学生と保護者に、入学確約書の提出を求めることで、強制力をもって辞退を防ごうとします」と批判した。

   さらに、出身中学への手紙については、こう指摘する。

「この手紙によって、公立中学校では混乱が生じ、生徒の進路選択の権利を守ろうとする公立中学校、高校側の圧力に屈して要求を呑む学校と対応がわかれています。圧力に屈した公立中の中には、学芸大附属の言うとおりにするように誓約書を書かせた学校すらありました。外堀を一つずつ埋めていき、公立中学校や中学生、保護者への圧力を強めています」

   見沼さんは、大手進学塾の幹部への取材で、こんなメールを受け取ったという。

「昨年2月の上旬からの中学校での保護者面談はトラブルの連続でした。中学校によっては、後輩のことを考えて『絶対にダメ』というところもあり、また一部の中学はまったくノーコメント、一部の中学ではクラスによって『受験はやめてほしい』『受験しても良い』という見解が異なる対応が生じ、その後に修正を図るというところもあり、混乱続きでした。保護者の方も直接生徒さんが教わっている担任の方からダメ出しをされると、その後の人間関係を考えて『やめておこう』となる方も多く、受験したい本人と保護者の方の間に溝ができるケースもありました」
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