「作る相手がいなくなれば、自ずと存在意義がなくなる」
鳥羽さんは3部営業制の導入を表明した7日のツイッター投稿で、こんな思いも語っていた。
「僕らは食べてくれる人がいなければ、存在意義がないんで」
サッカー選手、小学校の教員を経て料理業界に転身した異色の経歴を持つ鳥羽さん。この言葉の意味を聞くと、次のように話してくれた。
「単純に生きていくだけならば、厳しい飲食をやめて就職するとか、いろいろな手段があると思います。ただ、僕らは飲食(業)が好きで飲食(業)をやっている。やっぱり、作りたいんですよね。自分のためのご飯を作るのではなくて、誰かに喜んでもらうためにやっているので。だから、作る相手がいなくなれば、自ずと存在意義がなくなる。料理を食べたいという人の需要があって、そこに料理を提供することで対価をもらっている。飲食(業)の根本は、そこじゃないですか。だから『答えはお客様にしかない』という考えを愚直に体現していくことで、僕らはコロナを乗り切ってきたという自負がある」
時短営業を契機に始めた「朝・昼ディナー」だが、好評ならば緊急事態宣言終了後の継続も視野に入れているという。鳥羽さんは「『美味しい』で世の中をハッピーにするという意味で、やれることはまだまだある。『#おうちでsio』でコンビニ商品のアレンジレシピを出すとか、ECサイトを活用するとか、いろいろな選択肢がある。飲食業として今できることを惜しげも無く、全力で出し続けていきたい」と今後の展望を語った。
(J-CASTニュース記者 佐藤庄之介)
緊急事態宣言を受けて、僕らなりの考えをまとめました
— 鳥羽 周作 (@pirlo05050505) January 7, 2021
レストランのあり方はどうあるべきか
皆さまに喜んでもらい続けなければ、料理人でいられないと思っています
贅沢な新しい時間の使い方を提案します
よろしくお願い申し上げます。 pic.twitter.com/rdLcmGZpiI