デレマスキャラの「ミーム化」進む?
マスク氏がツイートした輿水幸子のように、日本のキャラクターが海外のネットカルチャーの中で消費されていくうちに本来と違う意味合いを持つ「ミーム化」は珍しくない。
同じ「デレマス」のキャラクターでも、本田未央が自分の持ち曲「ステップ!」に合わせて、シューティングゲーム「Team Fortress 2」「Counter-Strike: Global Offensive」などのマップをかけめぐる動画が20年2月から3月にかけて流行していた。
また森久保乃々は引っ込み思案でよく机の下に隠れているというゲームの設定を流用され、机の下に隠れてターミネーターの襲撃を逃れようとする「Anime Girl Hiding From a Terminator」という二次創作イラストが2019年頃に海外のユーザーにより描かれて拡散された。
こうした海外のミーム文化について前出の井上氏は、
「特に4chanはまさしく昔の2ちゃんねるのような空気があり、日本ではツイッターでもよく行われている、キャラクターのセリフを改変する『コラ文化』のようなノリで二次創作も行われています。また海外のネットユーザーにとっては、アニメ・マンガよりゲームのキャラクターの方が一番身近で触れやすいようです」
と解説する。
アイドルマスターというコンテンツそのものの人気に加えて、こうした海外でのミーム文化の隆盛が、ついに巨大企業CEOをも捉えた、と言えるだろうか。