法政大学が学生に一斉送信したメールがSNS上で拡散し、波紋を広げている。
メールでは、同大生が繁華街で迷惑行為を働いたとして「本学の全ての学生の名誉を棄損する行為と言わざるを得ません」と戒めていた。しかし大学は取材に対し、外部からの情報提供を精査せずにそのまま伝えてしまったと釈明し、学生には訂正のメールを送ったと明かした。
「恥を知ってください」と学生を非難
送信は12日付。SNS上で拡散したメールのスクリーンショットによれば、内容は次の通り。
法政大では、新型コロナウイルスの感染対策に努めるよう、学生には注意喚起してきた。しかし、新宿・歌舞伎町の路上で集団で飲酒し、口に含んだ酒を霧状にしてまき散らした学生がいたとする。その上、通行人からの注意に「法政の学生は感染しない」と開き直ったとし、「本学の全ての学生の名誉を棄損する行為と言わざるを得ません。恥を知ってください」と強く非難した。
法大生とみられる複数の学生がメールをツイッターで共有すると、「信じられない」「これは救いようがない」などと非難の声が相次いでいた。
大学広報課は14日、J-CASTニュースの取材に、上記のようなメールを学生に送ったことは事実としつつも、「実は困った話になっておりまして」と声を落とす。
というのも、上記の迷惑行為は大学への電話での情報提供で把握したものの、話の裏付けがとれていないまま、メールを流してしまったという。情報提供者の詳しい素性も確認していなかった。広報課がメールを送った部門に事実確認をしたところ、発覚した。
大学は13日に、「本学の学生の行為とは特定できていない」との旨のメールを学生に送り、訂正したという。