俳優の綿引勝彦さんが膵臓がんのため亡くなっていたことが分かったと、2021年1月13日に各スポーツ紙(ウェブ版)などが報じた。75歳だった。綿引さんが代表を務める劇団による同日の発表を伝えたもので、亡くなったのは20年12月30日。
綿引さんは自らが俳優としてドラマなどで活躍する一方、「劇団綿帽子」の主宰としても知られるなど多方面で活躍してきた。今回の訃報を受け、かつてのドラマ視聴者からは「天までとどけ、お母さん役の岡江久美子さんも去年亡くなって今度はお父さん役の綿引さんもか...」といった声が続々と上がっている。
大家族を描いたドラマ
「天までとどけ」とは1991年から99年までTBS系で計8シーズンが放送された家族ドラマシリーズ。原作は実在する子だくさんの新聞記者についての同名のルポタージュで、大家族の大黒柱である父親役を演じていたのが綿引さんだったが、そのドラマに出演していたのが、2020年4月に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった岡江久美子さんだ。作中で2人は夫婦役で出演。原作同様、新聞記者として働く夫・丸山雄平と専業主婦の定子の間にはシリーズが進むにつれ子どもが増え、最終的には八男五女を抱える大家族となり、その温かい家庭内の描写が視聴者の話題を呼んだ。
このため、ツイッター上には前述のものの他にも視聴者からの、
「岡江久美子さんを追いかけるように綿引勝彦さんも亡くなっていたのか。あのドラマ好きでよく視てたなぁ...」
「綿引勝彦さんが亡くなられたとのこと。1年もしない前に岡江久美子さんも、ですし、あのドラマ『天までとどけ』のお父さんもお母さんも、と思うと、けっこう見てた世代としては切ないものが」
といった声が続々と上がる事態となっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)