サッポロビールは2021年1月13日、ラベルデザインに誤表記が見つかった新商品のビール「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」について、発売中止を撤回すると発表した。
消費者から販売を望む声などがあったとして、異例の決断をした。
「温かいご意見を頂きました」
同商品は、ファミリーマートとの共同開発商品。12日から全国のファミリーマートで発売を予定していたが、ラベルの「LAGER」を「LAGAR」と誤表記してしまい、8日に急きょ発売中止となった。
しかし急転直下で決定を覆した。サッポロビールによれば、「本商品の取扱いを心配される声や、発売を切望する声など多数のご意見」が寄せられたといい、当初のスケジュールを後ろ倒しした2月2日から発売する。同社は「温かいご意見を頂きましたことに御礼申し上げます」と感謝を伝えている。SNS上でも「#EじゃなくてもAじゃないか」といったハッシュタグが作られるなど、発売を望む書き込みが広がっていた。
誤表記をしているものの、品質や成分に問題はないという。350ml缶が税込219円、500ml缶が同286円。
(13日18時13分追記)サッポロビール広報部は13日、J-CASTニュースの取材に「異例の展開でした」と率直な思いを語った。消費者からの直接の問い合わせは「かなり多かった」といい、そうした声を受けて両社で協議の上、発売中止の撤回にいたったという。誤表記については店頭販促物で周知する。