荷物1個あたりの採算管理を徹底
佐川はアマゾンとの取引解消を機に荷物1個あたりの採算管理を徹底し、利益を得ないままで取り扱い個数が増えないよう取引先と協議する体制をとっている。2021年1月5日夜、日経新聞電子版にSGHDの荒木秀夫社長のインタビューが掲載されたが、荒木社長は「巣ごもり需要が高まるなかでも採算重視の姿勢は継続する」と改めて強調しており、こうした点を投資家が買い材料としている可能性がある。
ただ、株価については高値警戒感もある。野村証券が2020年12月に配信したリポートでは「宅配便取り扱い個数は増加基調でコスト管理力も高い点は評価できるがPER(株価が1株当たり純利益の何倍になっているかを示す指標)で見ると割安感に乏しく株式市場での評価はすでに高い」と指摘した。