人気漫画「ワンピース」を手がける週刊少年ジャンプ編集部が配信した動画の中に、編集者が漫画の海賊版サイトを検索した結果を示すようなスマートフォンの画面が見えたとして、物議を醸している。
2021年1月から海賊版漫画などのダウンロードも違法とされ、場合によっては罰則が適用される。集英社は、編集者がネットサーフィン中に偶発的にリンクに触れたもので、違法サイトの検索などはしていないと説明した。
「1000話記念」企画の動画で...
ワンピースが1000話に達したことを受けて、編集部では、それを記念する企画を始め、ユーチューブの公式チャンネル上で1月8日夜に配信された動画では、この編集者らが企画について解説した。
編集者のスマホ画面は、このときに映ったもので、アダルト漫画が違法にアップされた海賊版サイトを検索したような履歴が出ていた。このことは、ネット掲示板などで指摘され、ジャンプ編集部では違法な海賊版サイトを見ないようにする出版各社のキャンペーンへの協力を呼びかけていただけに、編集者自身が海賊版を閲覧しているのかと物議を醸した。
ワンピースのスタッフ公式ツイッターでは、配信のアーカイブ処理に時間がかかっていると説明があり、ユーチューブ上では、12日夕現在も動画は非公開のままになっている。
集英社の広報部は12日、J-CASTニュースの取材に、次のように説明した。
「不法なダウンロードなどは行っておりません」
「事実関係を確認したところ、配信動画に写り込んだ当該社員のスマートフォン画面は、ネットサーフィン中に偶発的にリンクに触れ、遷移してしまったアクセス履歴と判明しました。
違法サイトの検索、不法なダウンロードなどは行っておりません。
ライブ配信をするにあたって、個人所有の機材を使用した件については、社として推奨していないものであり、厳重に注意しました。
ライブ配信を閲覧いただいた方と作品ファンにご迷惑をおかけしたことは、申し訳なく思っております。
動画は現在、YouTube側の技術的な理由によりアクセス不可となっておりますが、解消次第、編集してアップロードする予定です」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)