岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
血の付いた包帯に催涙弾、議事堂は戦場だった

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「アンティファ」が紛れ込んでいたのか、真相は不明

   やがて、外にいた私たちも、警官に浴びせられる催涙弾で息苦しくなると、あちこちから「建物から離れろ!」「子供と女性を先に敷地の外に出せ!」と叫ぶ声が聞こえた。「州兵が鎮圧にやってくるらしい」との情報も流れてきた。

   時々、私の携帯が繋がるようで、ニューヨークやカリフォルニアに住む友人知人から、安否を問うメッセージが、途切れ途切れに画面に現れる。

   「ワシントンのミュリエル・バウザー市長が、その日午後6時から7日午前6時までの外出禁止令を発令した」との緊急警報が、繰り返し画面に表示された。

   議会議事堂の内部から手榴弾の音が聞こえ、その閃光が議事堂をパッと明るく激しく照らす。

   議事堂の敷地内に入った人は、大規模抗議集会から行進した支持者の一部だ。敷地内に入った支持者のうち、さらに内部に侵入したのはごく一部だ。

   ガラスを割ろうとした人に向かって、周りにいた支持者たちが「アンティファ!」「アンティファ!」と叫び、トランプ支持の赤い帽子を被った男性がその人を取り抑える場面は、後で動画で見た。

   トランプ大統領を激しく非難し、人種差別などに抗議する左派の運動組織「アンティファ」のメンバーが紛れ込んでいたというのは「フェイク・ニュース」だとの報道もあるが、関与を疑わせる画像や情報もあり、それはこれから明らかになるかもしれない。

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