「プロフィールの写真と全然ちがうじゃないですか!」「会う約束できた途端にメッセージの頻度かなり落とすんですね!」――こんな婚活やマッチングアプリでよく見るセリフでメンタルを削りあうバトルゲームが登場した。このスマートフォン向けアプリゲーム「たたかえ!マッチングアプリ」は、ユーザーらの間で「特徴掴みすぎ」、「芸が細かい」とそのリアルさが好評だ。
J-CASTニュースは、制作した沖縄県那覇市のゲーム制作会社UeharaLaboにメールで取材した。
「まわりからは年齢より若く見えるといわれます!」
男友達すらいない主人公・マチは、「素敵な彼氏」を夢見てマッチングアプリを始めることにした。しかし「はかせ」はそれを制止し、「まずはたくさん男友達をつくること」を提案する。そこでマチは、「はかせ」から託された「男図鑑(アドレス帳)」が全部埋まるまで、マッチングアプリで男友達を作ることとなった。
「いいね!」してきた男たちとマッチングが成立すると、いよいよバトルが始まる。敵...友達ではなく彼女や遊び相手が欲しい男たちは、あの手この手でマチを口説いてくる。
「まわりからは年齢より若く見えるといわれます!」
プレイヤーが操作するマチは、相手が指摘されたくないことを辛口でツッコむ。
「年齢差は私が気にするんです!」
こうして敵のメンタル弱らせていく。ある程度弱ったら「ゲット」を選択し、連絡先を聞き出す。見事アドレスをゲットできると、男たちが図鑑に登録される仕組みだ。BGMや演出などにどこか既視感を感じるゲームとなっており、プレイしたユーザーからは「ポケモンが始まった」という声もあがった。
「プロフィールは1000人分以上見た」
J-CASTニュースは、このゲームを制作したUeharaLabo・代表の上原ダイスケさんにメールで取材した。
上原さんはこれまでに、「新宿ダンジョン」、「スーパー上原の冒険」や「リア充絶滅しろ!」などのスマートフォン向けアプリゲームをリリースしている。そんな上原さんが今回「たたかえ!マッチングアプリ」を開発した背景について尋ねた。上原さんは周囲の人とマッチングアプリの話をするなかで、「結構流行っていた」と感じたという。
「大抵流行り物はそれをテーマにしたゲームが作られるのですが、まだマッチングアプリをゲーム化したものは見当たらなかったので、なら自分が先に作ってやろうと思い、手をつけはじめました」
またリアルなセリフの数々や男たちのプロフィールは、入念な取材に基づいて考案したという。
「まずは周りのマッチングアプリ利用者たちに取材をし、面白かった人やよくある出来事を色々聞き出しました。
他にはTwitterの婚活アカウントたちのつぶやきを一通り眺めて『あるある』をまとめてみたり、実際に自分でマッチングアプリを使用してプロフィールを色々覗いてみたりしました。プロフィールは1000人分以上見たと思います。
ゲーム内で男友達をゲットするとその人のプロフィールを見ることができるのですが、このおかげでかなりリアルなものが出来上がったと思っています。自信作なので是非これはみんなに見て欲しいですね」
「やってはいけないこと」の教科書として...
ちなみに上原さん自身が気に入っているキャラクターは「バンドマン」。
「自分も昔バンドをやっていたので、共感しながらネタを作っていました。『知り合いじゃない客はどのくらい来てるんですか?』や『何歳まで夢追いかける予定なんですか?』など、 バンドマンが言われたくない事はしっかり把握できているのでネタを書いてて楽しかったのですが、ある意味辛いところもありましたね」
好きなセリフは「まわりからは年齢より若く見えると言われます!」で、「本当に若く見える人ならいいのですが、ほどんどはまわりのお世辞だと思うので、自分も勘違いで言わないよう気をつけていきたいです」と語った。
そして最後に、読者に向けてはこう述べる。
「このゲームはマッチングアプリ利用者はかなり楽しめるはずです。利用した事ない人は、社会見学の感覚で如何でしょうか? 婚活が上手く行ってない人は『やってはいけないこと』の教科書としても利用できると思います。 また、マッチングアプリに興味があるけど怖くて手が出せてない人はお試し体験として遊ぶのもオススメです 難しい操作があるゲームではないので誰でもプレイできますし、無料でダウンロードできますので興味が湧いたら遊んでみてください!」
「たたかえ!マッチングアプリ」は、AppStoreとGoogle Playより無料(アプリ内課金あり)で配信されている。