新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府は2021年1月8日~2月7日の期間、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県を対象に緊急事態宣言を発令した。
これにより対象地域では、飲食店など多くの施設で営業自粛や時短営業を余儀なくされることとなった。そんな中、大手カラオケチェーン「カラオケ館」を展開するB&V (東京都練馬区)は、緊急事態宣言期間限定の新たなキャンペーンを開始した。
カラオケ館公式サイトによると、1月8日~2月7日の期間、対象のカラオケ館店舗で、平日は120分の利用料金が0円で、30分延長が70円、土日祝日は60分が0円、30分延長が90円になる。ただし、いずれも別途ソフトドリンク飲み放題の600円がかかる。
さらに、「激特0円」コースおよび「フリータイム」の利用客を対象として、フード・アルコール全品が半額になるキャンペーンも行う。
この大胆な価格改定に対し、ツイッター上では、
「緊急事態宣言でカラオケ館がヤケクソになってて笑う」
「しばらくカラオケ館に住みます」
「家族で行く分やテレワーク場所としては最高だね!」
といった好評の声が多く寄せられている。
採算は「もちろん度外視」
今回のキャンペーンについて、J-CASTニュースは1月9日、B&Vに電話取材を行った。取材に応じたカラオケ館本部担当者は、
「色々と暗いニュースが続いているので、皆さんに少しでも元気になってほしいという思いがあり、また雇用を守りたいという気持ちもあったので、今回こうした大胆なキャンペーンを実施させていただきました」
と、その実施の経緯を説明した。キャンペーンの対象となるのは、1都3県の全店舗および隣接県の一部店舗とのこと。なお、採算については「もちろん度外視です」とのことだった。
ツイッターでの反響について担当者は、
「カラオケ施設というと、どうしても『密になりそう』といった不安を抱く人もいますが、実はこれまでカラオケ施設がクラスターになったという例はありませんので(※編注:業界団体の全国カラオケ事業者協会は公式サイトなどで、カラオケ喫茶とは違い、カラオケボックスでのクラスターは発生していないことを2020年5月、9月などに発表している)、安全な施設だという自負はあります。幸い喜んでいただける声が多い印象ですので、そういった声に応えていきたいと思います」