「神聖で地滑り的に勝利した選挙」が「あまりにもあっさりと悪質な形で奪われてしまう」
ここまでは単に支持者に対して冷静になるように呼びかける内容だったが、ツイッター社が問題視したのは、この後の2つの投稿だ。6時17分には、動画を投稿。「不正選挙」「選挙は盗まれた」といった従来の主張を繰り返しながら、支持者に対して帰宅を呼びかけた。
8時1分のツイートでは、
「神聖で地滑り的に勝利した選挙が、長い間ひどく不公正に扱われてきた偉大な愛国者から、あまりにもあっさりと悪質な形で奪われてしまうような物事や出来事が起きている。愛と平和のうちに家に帰ろう。この日を永遠に忘れないでほしい」
として、大統領選でトランプ氏が圧倒的な勝利を収めていたが、それが「奪われた」とする独自の主張を改めて繰り返した。
これら2つの投稿は7日13時現在、「このツイートはTwitter ルールに違反したため表示できません」として閲覧できなくなっている。サンフランシスコのテレビ局「KRON」によると、ツイッター社は、当初は問題となった動画ツイートに対して「この選挙不正に関する主張には異論が唱えられています」という警告をつけた上で、リツイートや「いいね!」の機能を無効にする対応をしていた。「暴力につながるリスクがある」というのが理由だが、結果として、さらに強い対応に踏み込むことになった。
9時過ぎにツイッター社のアカウントが、直前にトランプ氏がツイートした内容が「市民活動の阻害に関するポリシー」の「度重なる、深刻な違反」だとして、削除を要求したことを明らかにした。具体的には、12時間にわたってアカウントを凍結。それまでに問題のツイートが削除されない場合は、引き続きアカウントは凍結される、とした。さらに、今後もツイッターのルールに違反した場合は、アカウントを永久凍結するとしている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)