今後も週間ランキングで1位を獲得する!?
そう考えると、グループの活動休止、もっと言ってしまえばグループの解散に際して再びランクインした2016年の「世界に一つだけの花」との相似性があるとも考えられる。同曲はSMAPに解散騒動が勃発した2016年1月の時点ですでにダブルミリオンを達成していたが、解散報道を受けて再び売り上げが増進したのだ。
さらに、同年2月1日付では1位こそ獲得しなかったものの週間TOP10入りを果たしたほか、12月19日付ではトリプルミリオンに到達。この、同作の特異な売れ方は、SMAPのファンによる「花摘み」と呼ばれる、解散に反対する意思を表す購買運動によって達成されたという要素が大きく、SMAPファンの力をまざまざと世の人々に見せつけた結果となったのだった。
翻って、今回の「This is 嵐」の「返り咲き1位」だが、仮にファンが今後、2020年末にグループでの活動を休止した嵐の活動再開を願う動きが盛んになった場合は、「世界に一つだけの花」の時と同じように購買運動となる可能性があるようにも思える。その売れ方の「しぶとさ」を見る限り、ひとたび購買運動が起これば今後も週間ランキングで1位を獲得するなどといった、ファンの意思表示のためのムーブメントとして同作をランクインさせることは決して不可能ではない支持層の厚さは十分にあるのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)