SNSで好評、店主の思い
この取り組みは大きな反響を呼んだ。
ツイッターで投稿が共有されると、3000以上のリツイート(拡散)を集め、「こういう挑戦は個人的に大好き」「むしろ行きたくなった」「2021年に蘇る、『私語禁止』というジャズ喫茶文化。行ってみたい!」と好意的な声が相次いだ。
会話は筆談やメッセージアプリでしてはどうか、などと提案も多く寄せられている。
店主の羽根真紀さんは6日、J-CASTニュースの取材に「前回の緊急事態宣言下では、店内営業を止めてテイクアウトに切り替えました。こちらは好評だったのですが、店内営業を再開して、お客さんが食事されている姿や常連さんがいらっしゃることに安心感がありました。なので、いかに店内で安心して飲食を楽しめるかを重視したいと思い、今回のアイデアを考えました」と話す。
店ではマスク着用や大声での会話を控えるよう注意喚起をしてきたものの、飲酒した客の声が大きくなってしまうなど感染リスクが払しょくできなかった。「楽しそうなお客さんを邪魔したくない」「注意の仕方が難しい」との思いもあったが、「とはいえ、これだけ都内で感染が拡大して、20時までならこのような状況でもいいというのは違う」と会話の禁止に踏み切った。
「その上でお客さんに楽しんでもらえる方法はないかと思い、オープン当初から音楽にこだわって店の色としていたので、ジャズ喫茶のような営業スタイルではどうかと考えました。オーディオ好きのお客さんもいらっしゃるため、コロナに関係なく前々からオーディオをじっくり聞くイベントをやってみたいと思っていました」(羽根さん)
初の試みのため、注文方法や音楽のボリュームなど、運用面は試行錯誤しながら決めていくという。音楽は、ジャズ、歌謡曲、ボサノヴァなどのジャンルから、その時の雰囲気で選曲する。
1月7日以降の営業時間は、ランチタイムが11時〜16時、カフェタイムが14時〜17時、ディナータイムが17時〜20時。